テラーノベル
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部屋に、静けさが戻った。
メンバーたちはリビングで話しているらしく、寝室には私ひとり。
……ひとり、のはずだった。
深澤)起きてる?
ドアの隙間から、深澤さんが顔を出す。
深澤)少しだけ 話してもいい?
〇〇)はい
ベッドの横に腰を下ろし、深澤さんは少し考えてから口を開いた。
深澤)さっきの、怖がらせたよね
〇〇)…..正直、はい
深澤)だよね
でも、否定も逃げもしない。
深澤)でもさ それでもここにいるってことは
言葉を切って、私を見る。
深澤)君ももう気づいてるんじゃない?
胸が、きゅっと締まる。
〇〇)私……
言いかけて、止まる。
何を言えばいいのか分からない。
深澤)無理に言わなくていい。 逃げたくなったら、逃げていい
〇〇)…….でも
深澤)ただ
深澤さんは、優しく微笑んだ。
深澤)仕事だから”って理由で 自分の気持ちを誤魔化すのは もう、難しくなってる
その通りだった。
ふと、これまでのことが浮かぶ。
体調を崩せば、誰かが必ず気づいた。
一人になろうとすれば、誰かが隣にいた。
名前を呼ばれるたび、心が跳ねた。
〇〇)……私
声が震える。
〇〇)みんなに触れられるの 嫌じゃないです
むしろ。
〇〇)安心する
言ってしまった瞬間、もう戻れない気がした。
深澤)それが答え
深澤さんが静かに言った。
ドアがノックされる
目黒)入るぞ
目黒さんだった。
目黒)…..話、終わった?
深澤)うん
深澤さんは立ち上がる。
深澤)この先、 本人が決めることだから
すれ違う時、 目黒さんの肩を軽く叩いた。
深澤)優しくね
目黒)最初から
目黒さんは短く答えた。
目黒さんは、何も言わずにベッドの横に立った。
目黒)…..怖い?
さっきと同じ質問。
私は、ゆっくり首を横に振った。
〇〇)…..怖いですけど、 でも……
言葉を探す。
〇〇)失う方が もっと怖い
目黒さんの目が、少し揺れた。
目黒)……そっか
短く息を吐く。
目黒)なら 俺は、離れない。 選ばれなくても 守る
それが、 一番ずるい優しさだと思った。
夜。
リビングに呼ばれる。
九人全員がいた。
阿部)体調は?
阿部さんが聞く。
〇〇)……大丈夫です
向井)じゃあ
向井さんが、少し緊張した声で言う。
向井)ちゃんと聞きたい… 君は 俺らのこと
視線が、集まる。
逃げ場はない。
でも。
〇〇)…..好きです
小さく、でもはっきり。
〇〇)恋とか まだ分からないけど 一緒にいないのは 考えられない。
一瞬の沈黙。
そして。
佐久間)十分
佐久間さんが笑う。
佐久間)もう、捕まってる。 逃がす気ないけどね
ラウールが素直に言う。
ラウール)順番、守る
岩本さんが低く言う。
岩本)でも 守るのは全員
宮舘)独占欲は
宮舘さんが微笑む。
〇〇)抑えません
渡辺)覚悟、できた?
渡辺さんが聞く。
私は、深く息を吸って。
〇〇)…..はい
その瞬間、空気が、変わった。
もうこれは、
“仕事”じゃない。
選ぶ物語の、始まりだった。
コメント
2件
…‥ヘェイ.好きです