朝のニュースが流れてる。今日も世界は“平和らしい”。
テレビの中のアナウンサーが笑ってる。
ボクも鏡の前で笑ってみる。
……なんか、違う。
でも、まぁいいや。
今日も会議があるし、暗い顔なんて見せられない。
笑ってれば、きっと大丈夫。
“いつも通りのボク”でいれば。
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会議室のドアを開けると、
すでにアメリカさんとロシアさんが話していた。
何かの貿易の話だ。ボクは軽く手を振って、「やっほ〜」って明るく入る。
アメリカさんが笑って手を振り返してくれる。
ロシアさんは、ちらっと視線を寄越しただけ。
……うん、それでいい。
ロシアさんはいつもそんな感じだし。
でも、胸の奥がチクリと痛んだ。
なんでだろう。
ロシアさんの無関心って、 どうしてこんなに重く感じるんだろう。
⸻
他の国たちも来て、みんなで話し合いが始まる。
みんな真剣な顔をしている。
ボクもちゃんと発言して、場を和ませるタイミングも作って、
……ほら、今日も“いい感じ”に進んでる。
でも、その途中。
アメリカさんがお兄ちゃんの冗談に笑いながら肩を叩いた瞬間、 時間が少しだけ止まった気がした。
その笑顔、ボクには向けてくれないんだね。
ボクは、お兄ちゃんと1番近い存在なのに。
そんなくだらない考えを頭の隅で押し殺しながら、 口角だけを上げた。
頬が引きつる。
まるで、ボクがボクじゃないかのように。
⸻
会議が終わったあと、
がボクに言った。
🇵🇼「にゃぽんは、いつも明るいから、僕も見習いたいよー!」
その言葉に、ボクは笑って「ありがと〜」って返した。
でも、心の中では別の声が鳴った。
“見習いたい”じゃなくて、
“ちゃんと見てよ”。
“ボクを羨ましがる”んじゃなくて、
“ボクを理解してよ”。
でも、そんなこと言えない。
言ったところで、きっと“らしくない”って言われるだけ。
夜。
ベッドに身体を預け、 スマホの画面を見つめる。
LINEも、インスタのDMにも誰の新着もない。
みんなの投稿を見てみると、明るくてキラキラしてて、ボクが悩んでるのが馬鹿らしくなってくる。
さっきまで一緒にいたのに、もう別の世界にいるみたい。
“誰かに必要とされたい”って思うのは、
そんなに悪いことなのかな。
通知音が鳴らない静かさが、 ボクの心をじわじわと締め付けていくような…。
笑い方、忘れそう。
……でも、明日も笑わないと。
まじで色々と更新してなくてすいません😭
♡500 サボりたいので(˘•᎔•˘)
ではまた!
コメント
2件
うわぁぁぁぁい好き💕(?)