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つかさくんおこでしたか(?) 可愛いです。五臓六腑に沁み渡りますね(???)
類視点は割とまともなのに司視点はどうしてこんなにギャグっぽいことになったんでしょうか…
⚠ 司類
ふと思い付いた話だから纏まってないかも
類が少し攻めっぽいかもしれないけど、これは紛れもない司類だ。僕がそう決めたのだから変わりはない。
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視点→類
冷たい柵が手の体温を下げる
冬空の下、いつもより気温の低い風が頬を撫で、空を見ると雲が流れていた。
いつもなら学校が終わり、普通に帰り、フェニランへ向う。
でも、今日は授業が早く終わって、しかもショーバイトが無い。
やる事もないのでで屋上に来ていた。
「…久しぶりに来たな、」
そんな独り言を呟き、帰ろうかなと思い、荷物をまとめる
「…お、!いた…!」
今日はもう聞かないはずの聞きなれた声が聞こえる
扉の方を向くと、もう見慣れた顔、
「…司くん…?!」
「随分探したんだぞ、」
冬に似合わない汗を拭う彼は、相当走り回ったんだろうなと伺える格好だった。
「なんで、僕を…、?」
僕がそう問うと、彼はニカッと笑い、当たり前かのように言った。
「なんでって、オレが類と帰りたいなって思ったから。それだけだ。」
どうして彼はこんな事を無自覚に言えるんだろうか。
おかげで僕の気持ちは引っ掻き回される日々だ。
こんな事をペラペラと連ねていく彼だから、勘違いをする人も多いだろう。
それの例が、僕だ。
そう、
僕は司くんが好きなのだった。
でも、この気持ちは伝えることはないだろう。
嫌われたくないこともあるけど、彼を困らせたくなかった。
「んじゃ、帰るぞ」
いつもの大声でうるさ………、
賑やかな彼とは違い、落ち着いた声で話す彼
(……もしかして…、今なら……)
「…司くん、っ」
「ん、どうし……?!」
彼の方へ少し小走りで近付き、顔を近づける
唇が当たるか当たらない距離で止め、彼の方を見る
「…なん…ちゃって、」
自分からやったのに関わらず顔が赤くなっていく気がし、直ぐに扉の方向を向く
「…それじゃ、帰ろっか!」
彼がゴタゴタ言っている気もしたが、やり切れた満足感と優越感に浸りたかったから、今はそちらに集中した
翌日後悔した
視点→司
いつもより長引いてしまったホームルームに多少気持ちが沈みながらも、隣の教室へ向かう
その教室にはまだいる生徒と荷物をまとめる先生が居るが、オレが探していた影は見当たらなかった
「…帰ってしまったか、?」
そんな一言を呟きながら、昇降口へ行く
…居なかった。
上履きも無かったし、完全に居ない
「……屋上…行くか…。」
階段の場所に行き、上を向きそう呟いた。
〜屋上
流石に往復は効いてしまったか…。
ショーで鍛え上げられた筈の体力は、今日は休みたがっていたようだ。
少し冬の空気に手が冷たくなっているのを温めながら扉を開ける
…居た。
オレが今一番会いたかった人がそこにいた。
「…いた…、」
「…司くん、?」
普段なら不敵な笑みを浮かべるのに細める目は、驚いているのか目が丸くなっていた。
オレがここまでして会いたかった理由?
そんなの別にオレの勝手だろ😡
なんてことはなく、普通に彼と話す
最近はショーの練習詰めだった身体と脳はこの彼と話す時間を求めていたのか。
それじゃあ帰るか。
そう思い、荷物を持ち直し、扉の方を向こうとすると、彼に声をかけられる
「ん、どうし……」
落ち着いた人を演じようとしながらそう言おうとしていると、彼が小走りで走ってきた
脳が混乱していると、顔が近づき、唇が当たりそうなほど近くまで顔を寄せてきた。
「…?!」
あまりにも突然のことに顔が真っ赤になる
「…は…?!」
「いや、?!え…?!類…?!」
そう言うオレを背に、彼は扉へ歩みを進めた
(…こんなことする…ってことは…、多少なりとも好意はある……のかな…?)
そんな勘違いであろう事を考えながらも、類の背を追いかけた
(……今度…、)