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すると、アゲハはニッコリと微笑む
アゲハ「自由に好きな事しよう?パワちゃんみたいに」
ノリアキ「アゲハさん…////」
ノリアキは目を見開いて顔を赤くすると、スッと俯く
ノリアキ「……タツヒト、」
タツヒト「何だよ?」
ノリアキ「僕、ずっと……未来科学クラブって、、面白そうだな、って思ってたんだ!」
ノリアキ「今からでも入部、出来るかな…?」
ノリアキはどことなく輝く瞳でタツヒトを見上げる
タツヒト「…そんなの……出来るに決まってるだろ…!」
タツヒトはぐ、と下を俯くと、微かに目尻に涙を溜めてニッと笑った
ノリアキ「タツヒト…!」
タツヒト「ほら!早く行こうぜ」
そっと手を差し出すタツヒト
ノリアキ「うんっ!」
ノリアキも元気よく頷き、その手をパシッと掴んだ
ジンペイ「良い話じゃんかぁぁ!」
ジンペイは溢れ出る涙を制服の裾でぐしぐしと擦る
マタロウ「フブキさんが言ってた通り、メカに罪は無かったね!」
フブキ「でしょ?『メカに罪無し メカ好きに愛有り』ってね!」
ドヤ顔で諺風に決めるフブキ
すると、パワちゃんから虹色の妖気が溢れ、フブキのウォッチに吸い込まれる
そして、2枚のメダルがゆっくりと宙に浮いた
数日後__
FST。
アゲハ、ジンペイ、コマ、マタロウ、フブキの5人は中庭まで足を運んでいた
ジンペイ「おっ!早速やってんな、ノリアキ先輩!」
ジンペイは白衣を着てパワードスーツ1号の身体を直しているノリアキを見やる
フブキ「うん!
全体設計能力に長けたタツヒト先輩と、
緻密なディティールに強いノリアキ先輩が揃ったもんだから、
前より完璧なロボット工学になったって!」
頬を染めてニコニコ笑うフブキ
すると、ノリアキの眼中にアゲハとフブキが映った
ノリアキ「あ…!アゲハさん、フブキさん!
明日、PD700Rカスタムのテストするよ!」
やけに嬉しそうに手を振るノリアキ
その視線の先は……アゲハ?それともフブキ?
タツヒト「君達に、試運転をお願いしたいんだけど!」
タツヒトも2人に声をかける
アゲハ「えっ?!」
フブキ「マジですか!?やったぁ!」
フブキは腕を突き上げてジャンプする
アゲハ「私も……、良いんですか?」
ノリアキ「うん!大丈夫、分からない事があれば、僕に聞いてくれればいいから」
ニコニコ笑いながらそう口にするノリアキ
フブキ「そうよ!ほら、こんな機会滅多にないわよ?」
アゲハ「確かにそうだね!よしっ、ちゃんと乗り熟せるように頑張ろう!」
アゲハは可愛らしくキュッと拳を握りしめて気合を入れた
マタロウ「(こうして、勝手に動き出すパワードスーツの謎は解けました。
次は一体どんな不思議が巻き起こるのでしょう?
…って言ってる僕は、まさかあんな過酷なミッションを課せられるとは……