コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「こ…これはヤバいぞ…」
緊迫した声が、川の潺と共に響く
「何故、『これ』が此処に…?///」
そう口にして地面を覗き込む3人の男子生徒の顔は赤かった
「『引似モモコ』ちゃんの超プレミア写真集【ピンクの誘惑】っ!!」
石が敷き詰められた地面の上には、ビキニを着たセクシーな女の子が此方に微笑んでいた
微笑んでるといっても、写真だが。
「過激カットを集め、1部の熱狂的なファンにのみ配られたという、幻の写真集!?」
すると、ピンクの誘惑が淡い桃色の光を帯び始める
「「「あああああ!?///」」」
モモコちゃんの写真集は、そのまま空の彼方へと飛んでいってしまった
キンヤ「あれだけ遠くに捨てたのだ……もう、大丈夫だろう」
学園長室にて。
学園長は数年前に撮った自分とエマの映った小さな額縁を眺めていた
キンヤ「これで、エマに見つかる心配は無くなった」
学園長はスタスタと歩き、扉に手をかける
キンヤ「ふぅ……よしっ!」
そして意を決して扉を開けると…
キンヤ「ああっ!?」
なんと、地面には此方に微笑みかけてくるモモコちゃんの写真集が落ちていたっ!!
キンヤ「んなぁぁぁっ!!!」
学園長はモモコちゃんの写真集を引っ掴むと、辺りをキョロキョロキョロと見回す
そして誰も居なかった事を確かめると、光の速さでバタァン!!と扉を閉め室内に戻った
学園長は扉に凭れ掛かり、ピンクの誘惑を抱きしめる
キンヤ「何故だ…何故、何度捨てても戻ってくるのだ……
教えてくれ、モモコちゃん。
これは、君を捨てようとした私への呪いなのか?」
応えてくれる筈のない写真集に向かって問いかける学園長
キンヤ「このままだと、エマに見つかるのも時間の問題……
矢張り、『彼ら』に…!」
YSPクラブの部室の扉が開き、体育の先生が姿を現す
中には、アゲハの髪を弄っているフブキ、
やかんを持って筋トレしてるジンペイ、
小説を読んでるマタロウ、
ルービックキューブをしてるコマ、
そして、椅子に凭れ掛かって足を机にのっけて寛いでるメラの姿があった
阿須「ちょっといいか?」
アゲハ「阿須先生?」
阿須「寺刃君、小間君、雷堂君、玉田君。学園長がお呼びだ」
マタロウ「僕達を?」
アゲハとフブキは顔を見合わせて首を傾げた
アゲハ/フブキ「「……??」」