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「一つだけ方法がある」
「教えろっ!」
「君が魔法少年になって代わりに戦えばいい」
「え・・・・?」
俺が?魔法少年に?
「無理だよ。俺は紫苑みたいに強くない」
「じゃあ君は友達を見捨てるということで良いんだね?」
「いや、そういう訳じゃ・・・・」
「じゃあ魔法少年になりなよ」
本当に良いんだろうか。
でも、俺が魔法少年にならないと、紫苑が死んでしまう・・・?
なら・・・
「わかった。俺、魔法少年になるよ」
「なら、これをあげよう。魔法使いの魂、『マジカルーン』だ」
「魔法使いの魂?」
「ああ。マジカルーンに順応した人間は、身体に魔法使いの魂が宿る」
「魔法使いの魂って割と灰色なんだな」
「いや、マジカルーンは最初は皆灰色だ。順応できたらその人間の魔法に応じて色が変わる」
「ふーん」
「それを握って、『魔法使いになりたい』と念じるんだ」
「そんなに簡単でいいのか?」
「さっき言っただろう、魔法使いになれるのは順応できた人間だけだ。しかもその数はほんの一握りだけだ」
「わかった」
ギュッ
『魔法使いになりたい』
ピカーッ