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🐧「 ヒョン、アイス食べたいです 」
2人で道をぶらぶら歩いていると 、ヒュニンが指をさしながらそう言った 。
ヒュニンが指した先に視線を向けると 、そこには小さなアイス屋があった 。
🦊「 お 、いいね。食べよっか 」
🐧「 やった〜、ヒョンの奢りね! 」
🦊「 しょうがないな…何食べたいの?笑 」
店の中に入り 、2人でキラキラと輝いているガラスの中のアイスを見つめる。
🐧「 うーん、キャラメル! 」
🦊「 おっけ〜。すみません、キャラメルアイスとミントチョコアイスください 」
🐧「 んー、おいしい…! 」
🦊「 ほんと?ひと口ちょうだい 」
🐧「 はい、あーん 」
🦊「 な、恥ずかしいって!笑 」
スプーンでひと口分を取り、俺の口に持ってくる。
ヒュニンは平気でこういうことするからファンから沼男って呼ばれてるんだろうな。
…スビナも、ボムギュにこんなことするのかな…。
🐧「 …?ヒョン食べないの?具合悪い? 」
急に動かなくなった俺を心配したのか、顔を覗き込んでくるヒュニン。
🦊「 っあ、いや!全然平気。食べる 」
🐧「 本当に?はいどうぞ 」
ヒュニンに渡されたスプーンを受け取り、半分溶けたアイスを口に入れる。
口内で溶けたキャラメルはとても甘くて、俺自身も溶けそうだ。
そして頭の中にふと過ぎった、スビナがボムギュに向けていた優しい笑顔。
スビナにこれあげたら、あの笑顔見れるかな 。
🦊「 っ… 」
🐧「 …ヨンジュニヒョン 」
ヒュニンに呼ばれ、体が跳ねる。
🐧「 何か悩み事ありますよね。」
心配そうな顔をしたヒュニンは、俺の手を握り、俺の目を見つめながらそう言った。
ごめんなヒュニン、この事を話してもお前が困るだけだよ。
🦊「 いや…な、 」
🐧「 無いわけないです。そんな暗い顔して、ない方がおかしいですよ 」
無い と嘘をつこうとしたが、バレてしまった。
これはもう逃れられないな…
🦊「 聞いて…くれる? 」
🐧「 勿論です。どんな話も聞きますよ。話してください 」
🦊「 あの、俺、さ…好きな人が、いるんだ。」
🐧「 はい。」
🦊「 それで、ね… 」
俺は 今俺が思ってる気持ちを全て吐き出した。
話してる間、ヒュニンはうんうん、と頷きながら静かに聞いてくれた。
🦊「 ッ、おれ…最低だよね、? 泣 」
話しているうちに涙が込み上げ、最終的に泣いてしまった俺をぎゅっと抱き締めてくれるヒュニン。
🐧「 ううん、全然。」
🦊「 、ひぐっ、ふぇ…っ 泣 」
🐧「 よしよし 」
🐧「 落ち着きました? 」
🦊「 うん、ありがとう。」
ヒュニンは俺が泣き止むまで背中を摩ってくれた。
本当に優しくて天使みたいな子だ。
🦊「 …俺、正直に話す。正直に話して、もう諦める 」
🐧「 … 」
このままずっとこの辛さが続くなら、いっそ突き放されてしまった方が楽だ。