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「け、結婚?!!」
しばらくいろんな考えを巡らせて、メッセージを開いてみた…………
まず………何を言えばいいのか
初めの言葉が思い浮かばずに悩んでいると
また華凜からメッセージがきた!!
〈1ヶ月後に結婚式を挙げるの。絶対来て〉
そのメッセージを見て、私は即返信をした。
必ず行くと──
でも疑問に思った……なぜ私を招待するの?
なんで私なんかを………
しばらく絶縁状態だったのに
なんで…………
でも、心の中ではホッとした。
結婚式に招待してくれるってことは、私のことをまだ友達と思ってくれているからなのかも。
それが嬉しくて、この事を早く宇部さんに伝えたくなった!
〈数日後─〉
今日は、宇部さんにジャケットと傘を返しに行く。
クリーニングして綺麗になったジャケット
喜んでくれるといいなぁ
今日は時間があまりないらしく、宇部さんはすぐに仕事に戻らないといけない。
ちょっと寂しいけど、会えるのが楽しみだ!
〈ショッピングモールにて〉
「あ!おまたせ、新海さん」
爽やかな笑顔でこちらへ向かってくる
「あ!宇部さん」
こちらも元気よく笑顔を見せた。
今日はちょっとおめかしをして、お気に入りのネックレスをつけてきた。
気合い入れすぎたかな…と思いつつも、可愛いと思ってもらいたい!
久しぶりに乙女な自分が、なんだか恥ずかしいけど楽しい。
「あれ、このジャケット、もしかしてクリーニングに出してくれたんですか?」
「はい!うちの職場はクリーニングもしていて。それで…」
少し緊張しながら答えると
「ふふ、ありがとうございます。すごく綺麗になってビックリです。あ、クリーニング代…」
と、財布を出そうとする宇部さん
「いえ!お代なんてそんな!!大丈夫ですから!宇部さんにはお世話になってるし、喜んでくれたら十分です!」
「新海さん……ありがとう。すごく嬉しいです。」
「これからお仕事に戻られるんですか?」
と聞いてみる
「そうですね。ここに、うちの会社のお店も入ってて。今、店長と打ち合わせをしていたんです。」
「もし良ければ…うちの服屋さん覗いてみませんか?ほら、ご友人の結婚式が近いんですよね?もしかしたら素敵なアイテムが見つかるかも。」
私は宇部さんの提案を聞き入れて、一緒にお店へ向かう。
ショッピングモールを2人で歩くなんて…デートみたいだし、何より、一緒にいられる時間が伸びて嬉しい!!
「ここです。気に入ったものがあればプレゼントしますよ。」
そんな、宇部さんの気遣いの言葉がすり抜けるほど、そのお店が綺麗で可愛くて宝石みたいで……
つい、見入ってしまう私。
「新海さん?」
「あ!えと…!つい見入ってしまって!すごくすごく素敵なお店ですね。もうなんていうか…女子の憧れが全部詰まってる感じ…!」
「ふふ、気に入ってもらえて何よりです。いろいろ見ていってください。僕がデザインしたものも中にはあるんですよ」
「そうなんですか!!宇部さんの作品見たい
です!!」
私はワクワクして、子供のように目を輝かせた。
そうすると宇部さんが、
あと1つしかないんだけど…と言いながら、箱を抱えて私に見せた。
「靴のサイズ聞いてもいいかな?もう23.5cmしか残ってないんだ…」
と言いながら箱を開けて中身を見せてくれる……
中に入っていたのは、ガラスのように輝くエメラルド色のパンプス……
私は見た瞬間、鳥肌が立つぐらい衝撃を受けた。
あまりにも美しすぎて言葉を失う──
その素敵な靴は私の足にピッタリで、まるでシンデレラになった気分だった。
宇部さんが、新海さんにお似合いだよと言ってプレゼントしてくれた。
高価な物なのに……と、すごく気が引けたが……
頂けてとても嬉しかった…!
宇部さんが私をお姫様にしてくれた。
「ふぅ……」
めっちゃ緊張してきた!!!
結婚式に参列するのは…叔母さんの娘さんが結婚して以来だから……6年ぶりか!
しかも、ただの結婚式じゃない…!
絶縁状態だった友達、華凜の結婚式だ!!
すごく……すごくドキドキして……今にも倒れてしまいそうだ…
でも、やっと華凜に会えるんだ…!
やっと…!
「華凜、待っててね。」
そうやって、私は控室へと向かう。
この突き当りを右にまがると……花嫁姿の華凜がいるんだ……!
綺麗なウェディングドレスを身にまとった華凜が………
その後、私は息を呑んだ。
あまりの美しさで……口をぽかんと開けてアホ面になってしまう私。
それを見て華凜は………
「華凜……」
私は、華凜の笑顔を見て、今まで抑えていた感情が一気に飛び出すかのように、号泣しながらおめでとうを言った。
華凜も涙目だったけど、綺麗なお化粧を崩さないように、泣くのを我慢しているようだった。
そして、しばらく2人で話した。
まず、私は何度も謝罪をした。
華凜の気持ちを無下にしたことや、華凜の言うことは正しかったのに聞こうとしなかったこと…
今までの過ち全部を謝罪した。
華凜は私の肩をそっとさすりながら、
私こそ悪かった。一方的に連絡を絶ってごめんねと 謝った。
急に退職したのは、お腹の中に新しい命が宿り、そのお相手の方と結婚することになったからだと説明してくれた。
これからは旦那さんと新しい家族を支えていきたい…と話してくれた。
すごく立派だなと思った…。
結婚式は大盛りあがりで、無事成功した!
ブーケトスでは、バツ3の床屋のおばちゃんが花束をキャッチするというおもしろ場面もありつつ、素敵な時間を過ごした。