テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
『病名は個性』
「 今回の作戦は、…と言いたいんだけど、 」
「 どうしました? 」
「 …それが、情報がないから全く練れないんだよねぇ、 」
「 それじゃ、まずは情報収集からやりますか 」
「 じゃあ、俺その子の周囲のこと調べます 」
「 僕は、トラゾーさんが言ってた会社の地図とか、怪しい場所調べます 」
「 …俺は侵入捜査かな、会社の詳しい情報欲しいし 」
「 俺、何しよ、 」
「 ぺいんとは休んでろ。それ以上体力持ってかれるときついし 」
「 そうだよ。情報収集は俺らに任せて 」
「 ちゃんとやりますよ! 」
「 ありがとう…じゃあ、みんな頼んだ!また会議するため2日後に集まろう 」
「 待って待って、 」
「 クロノアさんどうかしました? 」
「 流石に、2日で潜入とか無理かも…だって、面接とか段階踏まなきゃ…(苦笑 」
「 大丈夫ですよ。僕がクロノアさんが元々社員だった、としてデータを入れときます 」
「 ほんと?!ありがとう。しにがみくん! 」
「 気を取り直して、じゃあ、また2日後! 」
_______________________
p視点
( …はぁ、また体力落ちたかな、
この仕事は体力が大事なのに…
まぁ、この病気のせいかな、
そう言って俺は自分の背中の”翼”を撫でる
俺は世の中で言う天使病だ。
天使病とはある日突然、背中に激痛が走り、気づいたら天使の翼のようなものが生える病気だ
そして、主な症状は翼に生命力を吸収され、死に至ってしまう。と言うことだ
治療法はないらしい、もしかしたら知っているやつがいるかもしれない
だから俺はこの病気を治すため、治療法を知っているやつを見つけるためにこの仕事をやっている
( みんなに迷惑をかけることはできない
だから、少しでもみんなが行動しやすいように、作戦をきちんと立て、何パターンも想定してい
かなければならない。
大変だなぁ…(苦笑
そうやって俺は少しだけ、休息を取ることにした
流石に、この状況では何もできない。何もないからだ
本番で戦えるよう睡眠はとっておくものだと言い聞かせ
みんなに対する申し訳なさを打ち消そうとした
次の日_______________________
k視点
( よし。潜入調査としますか
しかし、このビル…たっかぁ、
俺はそう思って上を見上げてみる
下手したら宇宙まで伸びているのでは、と思うほどの高さであった
( 見上げたら首が痛くなりそうだよ…
ほんとにあの女の子何者なんだ…?
色々と考えていると声をかけられた
「 こんにちは〜。あれ、見ない顔ですね、新入社員ですか? 」
「 …はい、そうなんです。友達と一緒に行こうと言って、待ってているんですよ、 」
と俺は目を逸らした
普通知らない人に声をかけるか?と思い咄嗟に投げかけられた質問に答えた
「 あれ、でも今日新入社員が来るとは聞いてないような… 」
まじか。と焦り、次の言い訳を考えようと声の主の顔を見ると
「 どうしたんですか?新入社員さん 」
「 …お前、トラゾーか、 」
「 バレました? 」
「 本当に焦った、やめてよぉ 」
「 すみません。ちょっと面白くなっちゃって 」
この野郎、と思いながら、少し俺は安心した
まぁ、それを口に出してしまうと馬鹿にされると思ったから、言わなかった
「 てか、潜入調査班は俺だけでしょ? 」
「 1人なのに班なんですか…、まぁ、そうでね。でも忠告しに来ました。ほんとは直接会っては危
険だか ら避けたかったんですけどねぇ 」
「 え?なんで?電話とかは 」
「 クロノアさんが携帯の電源切ってるからですよ。 」
「 え…?、ほん、とだ。ごめんっ!トラゾー 」
「 まぁ大丈夫ですよ。で伝えたいことなんですが 」
「 うん? 」
そう言ってトラゾーは他の社員がいないかあたりを確認し俺に告げた
「 この会社、相当闇が深いらしいです 」(小声
「 闇、? 」
「 …依頼に来た子いるじゃないですか、見た目で判断してはいけないかもですけど、7、8歳ぐらい
だと思うんですよ。流石に依頼に来たとて、令嬢ならボディーガードの1人や2人はいるはずで
しょう? 」
「 確かに。訳ありみたいだね。 」
「 そう、訳ありでした。ここの会社は、子供たちのおもちゃメーカーとして、有名なんです。安全
な日本製と偽って実際は他の国で作られている、だとか金を横領してるとか、 」
「 へぇ、 」
「 でも、一番重要なのが、あの子不倫相手の子らしいです。だから本当の親子ではない…ってこと
ですね。 」
「 …なんというか、すごい、ね。あの子可哀想すぎない、? 」
「 …です、ね。俺らにできることがぬいぐるみ探しなら、やるしかないですよね。 」
「 うん、ありがとう。トラゾー、気をつけて今から潜入してくる。 」
「 了解です!危ないなって思ったらすぐ呼んでください。何処からでも飛んで助けに行きます 」
「 飛んでくる、か面白いね。トラゾーなら本当にやってきそう(笑 」
「 例えですよ?例え!!でも、本当にいつでも行きますから、病気のことでも大丈夫です、薬は一
応持っているんで、 」
「 …うん、ありがと。じゃあ、行ってくるね。また、2日後 」
「 はい、! 」
( 痛っ…(頭痛
トラゾーには敵わないなぁ…
また何か、聞こえる…、ノイズのような、
俺はバグ病だ。
症状は、体の何処からかノイズ音が聞こえ、なの通りバグってしまう病気。
治療法はない、らしい。薬を飲めば悪化を遅くできる。だからトラゾーが言っていた薬が大事だ
「 早く、倒れる前に、役に立たなきゃ 」
_____________________
今回はkさんとpさんの病気がわかりました!
kさんはバグ病
pさんは天使病 です!!!
いいね、とかコメント待ってます!!
では、おつです!
コメント
6件
え!え!え!クロノアさんバグ病!?まじ!?。やばい、めちゃ嬉しい...
トラちゃんの奇病ってなんだろ?