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※一度データが消えてしまいました

※首吊り注意









いまは恐いくらい、怖くないの。




「…………。」



…ゆっくりと、縄を顎に掛ける。





あし、を、




「…っあ、……」


ぎぅ、ぎゅ………、





ぐらぐら揺れる椅子を爪先でがたんと蹴飛ばしてしまえば簡単に倒れた。

その瞬間のどっとした冷たい汗にやっと恐怖心をおぼえた。


静寂。

孤独。


いまは、世界は、ひとりだけ。


縄がぎしぎしと不快な音ばかり立てて、

誰も助けに来るわけはないのに手足を必死に動かしていた。



………絡まる、ばかりだ。




「ぃぎ……、っう、ッ゛…、っ、ぐ、ぐ、っく、」




首に全体重、かけて。







ぎぅ………、ぐ、ぐ、ぐ、



「ッァ…、っ……、っッ゛………………、」



縄が皮膚に食い込んでいく。






…やだ、やだっ、

くるしい、いたいたいたいたい、



「ッッヒュぁ゛……、ぎ、ッ、……. .  …………、….….. …」



がりがりがりがり、

爪で縄を引っ掻く。

助かりたくない筈なのに。





ぎし。、


ぐ……、ぐっ、ぐ…、ぎゅう、



「……  … . … ….  ……ッ、…… … … っ、」




目の前が朱く暗く染まる。


脳が止まる。


ふわふわ、くらくら、

さんそ、さんそが、たりないよ、


「.   ….   .. ….. ..    ……… .」


しぬ、しぬ、しぬのかな、こんなに痛いのに、こんなに生きてる筈なのに、



ねぇ、こんなに、くるしい、



貴方もこうだったの?





「.  …   ………

.. ….     .  .


..

..     . ….

.      ..      」





がんがんがんがん、する、



「   .      … .   ..     」


あ、あ、あ、あァ、ぁ、




近づいてる、これは心音?警報音?


それとも、踏切かな。






ほんとに死ぬ時は、走馬灯なんか見えやしないんだ。


逢いたかったな。



逢いたかった。…… …. … .











「       」






どくどくどくどく。


きりきりきりきり。



がん。

がん。



………がちゃん。




「おんりー…、ぃ、!」








…… … .. …_ ..  …  ..聞.き. . _慣れた. .   …. . 甲 .高 …. . .い 声が あ. っ… .

た。





「…………カヒュッ゛…… …、ぁ、は、…_………__.?」





また、




また、だめだった。?、、?



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