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地球外生命体・ワーム。人類の敵、隕石飛来の謎の怪事件の真相を知る者は数知れず。自宅のジムルームにてトレーニングをして身体を鍛えていた天道はZECTからのLINEの返信をし終えた。
「情報が早い、合格だ。後は」
「加賀美」
田所が会議室で席を立つ。岬がノートパソコンの文章を打ち込んだ。仮面ライダー。カブトの強さの意志の総称、本部の知識では事足りない確たる事実。街は依然として偽りの平和を刻んでいる、不穏。
「次はお前の手に渡るかも知れない。気を引き締めておけ」
「はい。ところで」
「社長だか何だか知らないけど何時まで親のスネを齧ってるわけ?」
ゼクトルーパーの隊員がワーム殲滅作戦を開始した!カブト捕獲への第一歩。岬は昨日のスマホの動画を拡散した。
「Xを使うんだ。新世界のハッピー・エンドの為に」
「先手必勝です」
「さすがチームですね。俺も見習いたいです」
ひよりは店終いをしていた。夜九時、店長がまかないのディナーを作っている。
「ひよりちゃん。この前の男……」
「変質者です。もう一度来たら僕が取っ捕まえます」
夜空に浮かぶ東京タワーの光が一人ぼっちのひよりを優しく見守っている。
「僕……頑張ります。大人になりたい」
「ひよりちゃんなら出来るよ!さあ、帰ろ?」
アイツ……何者なんだ。二度目は無いぞ、天道総司。
「樹花」
「お兄ちゃん!今日もイケメン☆」
「芸能界にでも入って世界変えるか。今日の朝ご飯も美味いぞ」
「いっただきまーす!」
あの女。ビストロサルのアルバイト、他意は無い。ZECTは俺が潰す。次は……
「買い物に行ってくる。学校遅刻するなよ」
「うん!」
奴を。加賀美はバイクで駆けていた。突然の再会。天道はヘルメットを脱いでゼクターを掴んだ!
「変身」
「お前……あの時の!」
バッグのGPSが反応する、田所と岬が出動した。都内の郊外の裏歩道にてバトル・ファイトが始まる!!
「貴様!俺の前に立ちはだかるな!」
「ワームの前菜だ。クナイガンを受けてみろ」
「黙れ!悪党者!!」
迫り来る敵意!脱皮した獣が息を潜めて睨む!クロックアップの一瞬の隙を突いてカブトがライダーキックを噛ます!
「ギャアアーッ!」
緑色の爆風が天道と加賀美を包む。街に蔓延る暗雲に降りしきる雨。
「田所さん!仮面ライダーです!今がチャンスじゃ……」
「パパラッチか。サインならメルカリに出せ、妹が喜ぶ」
突き付ける銃口。沈黙の間。
「言え」
「……」
岬のPCのアラームが鳴る。三島からの入伝だった。
「ザビーの資格者を探すのが先だ」
「分かりました」
田所が車に乗り込む。雨が戦士達をしたたかに鼓舞する。
「命拾いしたなカブト。次は容赦しない。引き上げるぞ」
「お婆ちゃんが言っていた。一期一会は全ての始まり、歌謡祭は永遠に終わらない」
「天道!お前は最後まで敵なのか!?」
「風は気紛れ……神のみぞ知る世界」
奇跡は二度起こる!!ビルの都会を見下ろす一人の影。
「ようこそバトル・ファイト・ワールドへ」
二号ライダー、矢車想がザビーゼクターを掴む!ZECTの首領・加賀美陸が社長椅子に座りながら眼鏡を治す。
「仮面舞踏会は第二夜へとフェードアウトする」
カブトVSワームVSZECTの三つ巴の戦いが始まった!!