短編集

初めて会ったのはごく普通の駅

そこから仲良くなるのに時間はかからなかった

日が経つにつれ次第に俺たちは距離が近くなっていった。

お互いの家に遊びに行ったり、2人きりで旅行に行ったり

間違いなく俺の一番はお前だった。

時々、お前の一番は俺がいいな、なんて思っていて

そんなことないって分かってたけど、心のどこかで期待してた

だけど、お前から結婚するって聞いた時

一気に俺の中の何かが崩れた。

あんなに俺といたのにどこで知り合ったの。

そんなこと聞けるはずなくて、

ただ胸が苦しいだけ。

こんな思いになるなら最初からこんな気持ち持たなきゃよかった。

こんなに苦しいって分かってたら、

お前のことなんて、好きにならなかったのに。