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💚「翔太ぁ」

💙「ヤダ」

💚「まだ何も言ってない」


阿部ちゃんの語尾が伸びる時は、俺が普段しないことをさせようとしている時。


媚びるような声色…いや、媚びるっていうか阿部ちゃんのはそういういやらしい感じじゃないんだけど、んで何でフォローしてるのかわからないけど、とりあえず企みを感じる声だって事だ。


💙「で、なに」

💚「翔太に愛してるって言って欲しくて」

💙「はぁー?無理無理」

💚「えーっ」


今日は俺に『愛してる』と言わせたいらしい。

普段全然言ってくれないじゃん、とわざとらしく頬を膨らませてみせる。そんな可愛い事してもダメだ。


💙「俺がそういうの得意じゃないの知ってるだろ」

💚「そうだけど」

💙「じゃあこの話は終わり」


立ち去ろうとした俺の腕を掴む。

細くて可愛い顔してるくせに力が強い。なんならちょっと痛い。

そしてなんだその熱っぽい目。そういうのはファンサとか撮影でやれ。そっちの方が喜ばれるから。


💚「翔太、愛してるよ」

💙「言わないし!」


言わないなら言ってやろうとばかりに降ってきた愛の言葉に、思わず腕を振りほどいて逃げた。



一瞬見えた、逃げる俺を止めない阿部ちゃんの寂しげな顔に急に沸き起こる罪悪感。


好きなんだけど、ちゃんと好きなんだけど本当にそういうのは得意じゃない。

でも、1回くらい言って喜ばせたい気持ちもないわけじゃない。


💙「でも、でも無理だし…」


誰かに相談してみようか?

もし惚気って思われてまともに取り合ってもらえなかったら?


大きなため息をついて1人思い悩んだ。





つづく

第2話→まきぴよさん

【リレー】💚💙 愛してる記念日

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