⚠old countrys
⚠ナチソ
超短編
私、雨が降る前の雲は好きなんだ。厚く暗い灰色の空は、君を見つけ出しやすくしてくれるから。
私、雨が降る日も好きなんだ。君と居られる時間が長くなるから。
私、雷が鳴っているのも好きなんだ。雷に怖がる、怯える君が、私の隣りに居てくれるからね。
……私、晴れた日が一番好きなんだ。空が灰色でも、窓の外が土砂降りでも、激しい雷雨の日でも、君が太陽となって、笑顔で私を照らしてくれるから。
……でも、でもね。ソ連くん。私が君の右眼を今でも大切に持っているのは知らないだろう?……そう、君も私も、結局は愚かな人間だ。
そんな私は、愚かな君が愛おしくてたまらないんだ。お願いだから、どうか、愚かな私を許しておくれ。
____今日はこれから雨が降り続くみたいだよ。
……私、ずっと待っているからね。
コメント
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にやけた、飯食えるぞこれ