突然の無茶振りなお願いにマタロウは困惑する
フブキ「いいから、なんとかして!!」
フブキはそう言うと、青白く光る両手でマタロウの背中を思いきり押した
マタロウの「フブキさん、なにしたのぉぉぉぉおッ!?!?」
マタロウはそのままクロックマンの振り子にぶつかり、ギュッとしがみついた
だが、何も攻撃してこない
不思議に思ってマタロウは恐る恐る顔を上げると…
何故か気持ちよさそうな顔をしたクロックマンがいた
正直に言おう
かなりキモイ←←
おそらくこれを見て気持ち悪いと思わなかった人はいないだろう←←
コマ「そうか!時計の動きを止めるには、振り子を止めればいい!」
ジンペイ【さすがマタロウ!】
マタロウ「いや、『たまたま』だよ!」
ジンペイ【『たまたま』タマタマを掴んだんだな!】←
マタロウ「違うってぇ~!」
気を取り直して…
紅丸「よし!一撃必殺!」
ワーイ!エグゼキュート!
断絶丸に炎が纏わりつく
紅丸「怒髪天横一文字斬り!!!」
紅丸は瞬き一つの合間にクロックマンを斬った
紅丸「成敗」
その直後、クロックマンは光りのチリとなり、古時計の姿に戻った
紅丸「拙者の紅が、闇を染める」
マタロウ「キメゼリフキタ――ッ!!」
古時計「うう…本当は分かってたさ。時計が人間の家族になれるわけがない。
いらなくなったら捨てられる。所詮、それだけの存在なんだって…」
アゲハ達は悲しそうに顔を歪める
その時、誰かがやってくる
?「それは違う!」
アゲハ達はその人の方を見やる
古時計「ひ、ひでおさん!?」
「「「「「ええ!?」」」」」
誠一「僕は、息子の誠一だよ」
古時計「誠一君…?」
幼い頃の誠一と、今の誠一が重なる
誠一「まさか本当に時計に命が宿っていたとはね」
アゲハ「息子さんがどうしてここに?」
アゲハが誠一に尋ねる
誠一「知り合いに、時計の修理をやってる人がいて、このことを教えてくれたんだ。
ようやく見つけたよ」
古時計「…今更なんだよ…!」
誠一「時計を…父さんが君を手放したのは、余命宣告を受けたからなんだ」
それを聞いて目を見開く
古時計「余命宣告…?」
誠一「入院が決まり、もう家に戻れないことを悟った父さんは、
家に残されてしまう君を学校へと寄付することとなった。
だけど…お気に入りだった君を手放すのがつらくて、悲しくて、
最期の言葉をかけてやれなかったんだ」
誠一「父さんはずっと悔やんでた。それで、僕は伝言を頼まれたんだ」
ひでお『時計を見つけてこう伝えてくれ。
これまでワシと一緒にいてくれてありがとう。お前は苦しいときも
嬉しいときも、ずっとそばにいてくれた、ワシの大事な家族だ』
その言葉を聞いて、古時計のは涙を流す
古時計「ひでおさん…」
頭の中に、ひでおとの思い出がたくさん蘇ってくる
古時計「ひでおさん…!ひでおさぁぁぁぁあんっ…!」
古時計はぼろぼろと涙を流す
フブキ「別れはつらいけど、あなたがすべきことは前を向いて時を刻んでいくこと。
そうでしょ?」
古時計「前を…向いて…」
古時計「…皆…ありがとう…ありがとう…!」
その瞬間、古時計の体がパッと光り出す
「「「「「!」」」」」
光の中から出てきのは、小さな柱時計だった
フブキ「あなた、だれ?」
ブロッケン「ども~、ブロッケンクロックです!」
アゲハ「ブロッケンクロック?」
すると、食堂の入り口からえんら先生がやってくる
えんら「おめでとう、フブキさん!」
ジンペイ「えんら先生、いつからいたの?」
えんら「あなたも遂に、YSP能力を開花させたわね」
フブキ「?」
フブキは何のことか分からず、首を傾げる
えんら「あなたを、YSP能力者として認めるわ。これは、その証よ」
そう言ってえんら先生はYSPウォッチを取り出した
マタロウ「あ!YSPウォッチだ!」
フブキは早速腕につけてみる
えんら「その怨霊に近づけて御覧なさい?」
フブキは言われたとおり、ブロッケンクロックにYSPウォッチを近づける
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