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新規ですので界隈のルール等違反していましたら教えて下さい。暖かい目で見て頂けると幸いです。
この作品は二次創作になります。ご本人様の目に届くような行為はルール違反です。
この作品はhr×losです。仲介役としてfw、lrn、kzh、ibrhmが出てきます。地雷の方は閲覧をやめて下さい。
以上のことを理解頂けましたらお進み下さい。
この先名前は伏せていません。
突然始まり突然終わります。
さっきは見捨てられた、とか何とか思ってたけど、 不破さんに見捨てられたからなんだ!僕はレオスを迎えに行かなくちゃいけないんだ!!
ていうか、そもそも悪いのは僕。
冒頭できっかけは些細なこと、とは言ったが、中々に酷いやつだと我ながら思う。
そう、今日の真夜中の事だった。
・・・・・
「ただいまぁ…。」
「…おかえり。」
「……機嫌悪いですか?」
時刻は0時過ぎ、玄関から恋人の声が聞こえた。僕が若干(顔に出ていたと思う)しかめ面をしながら出迎えると、単刀直入にそう聞いてきた。こういう事に関してはノンデリカシー過ぎると前も言った気がする。そんなことは置いておいて、僕が怒っているのは帰宅時間だ。
「何で連絡も寄越さずにこんな遅くまで帰ってこなかったの?門限決めたじゃん、今何時だと思ってるの?」
「連絡はすみません、さっきまで収録で」
「てか最近ずっとそうじゃない?浮気でもしてんの?こんな遅くまで外歩いてさ、どこのどいつと会ってきてんだよ。」
「違」
「門限の23時も守れないし、恋人のこと大事にも出来ないんだね。マジ見損なったわレオス。浮気でも何でも勝手にすれば?」
今思えば、確実にオーバーキルだった。
「…もういい。」
「何?」
この時の僕はとにかく機嫌が悪かった。だから、レオスのこの次に発する言葉なんて予想もつかなかった。
「甲斐田くんなんて知らない。」
涙をいっぱい瞳に溜めてそう言ったかと思うと、そのまま部屋から出ていってしまった。 まさか泣かれるなんて思ってもいなくて、ポカンとその場で突っ立っているしか出来なかった。
・・・・・
「…分かってるよ、大丈夫。」
“付き合うと愛が異様に重い人がいる”
たまにSNSで流れてくるこの情報。
まさか自分のことだとは思ってもいなかった。
連絡はこまめにしたい方だし、レオスがいないと自分はもうやっていけないし、スキンシップだってたくさんとりたい。
人生初の恋人ができて、まさかここまで愛が重いとは思わなかった。
レオスはそんな事気にしないと言ってくれていたが、今回ばかりは愛の重さ故の喧嘩だ。不破さんもそれを伝えたかったんだと思う。
言いたいことをまとめて、決意も固まって。
家の鍵を持って部屋を後にした。
・・・・・
「そんな重いの甲斐田って。」
不破湊宅、せめよんの溜まり場となった所にレオスが参加してきて、それはもうウキウキだった。しかも参加理由が恋人との喧嘩。これはもう先輩として根掘り葉掘り聞かなくてはならない。
先輩の葛葉、イブラヒム、不破、同期のローレンも、甲斐田が何をしたか、レオスはそれをどう思っているか、聞きたくて仕方がなかった。
「まぁ結構…私自身恋人いた事ないので分かりませんけど。」
「何て言われたことあるの?」
「…レオスがいないと生きていけない、とか。」
「うっわ〜!マジのやつだぁ!!」
「すげぇガチでいんだなそういう人ぉ!!」
「にゃは。」
クッションを抱きながら、ポテチを食べながら、各々好きな体制でレオスの恋バナを聞いている。みんな日常生活での甲斐田とレオスが聞きたいと、恋バナが始まったのだ。 レオスもソファに座ってウェルカムドリンク(ココア)を飲みながら先輩たちに話している。もはやギャルじゃね?と思いつつ、まぁいいかと家主の不破は言葉を飲み込んだ。
「甲斐田ねぇ…つかいいのふわっち、あんな事言って。」
「ええよええよ。甲斐田やし。」
「それで片付くのが甲斐田の怖い所だわ。」
「あいつはこんくらいの態度が丁度なんやて。ドMっぽいやろ?」
「うん。」
「wwwwwwwwwwww」
好き勝手言う不破とイブラヒムにツボったのか、葛葉が笑い転げている。
そんな3人を横目にローレンがふとレオスに聞く。
「つか来るの遅くね?もう来てもいいと思うけど…甲斐田さん家ってそんな遠い?」
「…愛想尽きたんじゃないですか?」
ローレンの質問に、レオスは簡潔に、ぽつりと言った。 諦めたようなそんな笑いをする彼を、全員が見る。
ピンポーン
「…案外、そうでもないかもよ?」
重くなった空気は、突如として鳴ったチャイムの音で軽くなった。にや、と笑って不破が玄関を開ける。
「っ、レオス!!」
「…甲斐田、くん。」
「ごめん、僕、その…何も考えずにあんな事言っちゃって…ほんとごめん。 」
家で考えてきたつもりなのに、言いたいことがまとまらない。これじゃあまた同じ結果になってしまう。焦れば焦るほど言葉が詰まって話せなくなるのに、頭が真っ白になって謝ることしかできなかった。
レオスはただ甲斐田を見ている。
「…2人の問題に頭突っ込んで申し訳ないんやけど。」
会話が途絶えた2人に不破が話しかけた。
「とりあえず甲斐田は自分の問題に気付けたみたいやし、あとは家で話せば?そしたら色々言えるやろ。」
「確かにそっちのがいいだろ、ここ俺らいるし。」
葛葉も賛同する。彼らなりの気遣いなのか、いつもより優しい声音で話してくれる。それならと遠慮がちに玄関へと向かう。
「じゃ、あ…すみませんでした。」
「甲斐田さん。」
そそくさと帰ろうとする甲斐田を、ローレンが呼び止めた。後ろを振り返ると、じいっとローレンが甲斐田を見ている。
「レオスと同期なんすよ俺。もし今後こういう事があれば、同期が駆け付けるんで。」
にっこり笑って言った。しばらくは意味が分からなかったが、理解した途端血の気が引いた。
つまり、レオスを泣かせたりこのような場面にローレンが遭遇した場合、同期_エデン組が、甲斐田をボコしにやってくると。警備部隊、ボディーガード、中国武術形意拳の使い手。間違いなく自身の生命活動が終わりを告げるラインナップの方々だ。
「き、肝に銘じます…。 」
意味を理解した葛葉はまた笑い、理解していない不破は空気を読んで(彼が空気を読むという行為を知っているかは別として)乾いた笑みを浮かべた。レオスはローレンを少し睨んで、大人しく甲斐田の後ろに行った。
続きます!