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どうやら私は死んだらしい。
交差点で信号待ちをしていたら、大型トラックに思いっきりはねられた。
全身痛いし、動けないし、まぶた重いし、カゲ○ロのヒ○ヤもこんな感じだったのかな……なんて。
最後に私が見たのは、スローモーションで揺らぐ視界と、真っ赤に染まっていくコンクリートだけ。
私そっくりの陽炎なんて見えなかった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
いやいやいや。死んだんだよね、私。
多量の出血で、打ちどころも悪そうだったし 殆ど即死だったよね??
………なんで、私…生きてる?
当たりを見回すも、見覚えのない場所
オマケに、私がいる場所は見ず知らずの女の人の腕の中。
いや、それにしても おっぱいデケーなおい。
下から見上げても、おっぱいデカすぎて顔見えねぇ。デカすぎんだろ もぎとんぞ。
胸を掴もうと、手を伸ばしたところで 私はまたも異変に気づく
手ぇ、ちっさ。
これ私の手?マ?
いやいや、どう考えてもベビーの手じゃん。
ちみっこくて、ぷにぷにで…ほら、おっぱいと比べてもこんなに小さいし…
『ぁぶっ!???』
壁に掛けられていた姿見を見て、驚いた。
私……赤子になってるーーーー!!!!
「あらあら、起きちゃったのね おはよう 撫子」
((撫子!!??))
うふふ、と笑いながら 抱き上げるのは 口元のホクロがセクシーな女性
少しくせっ毛の黒髪もよく似合っていて、かなり美人だ。
「ママ。なで、起きた?」
「起きたわよ〜、こっちへいらっしゃい お兄ちゃん」
ぽてぽてと、歩いてきたのは これまた女性に似た可愛らしい顔をした男の子
えーーショタじゃん。何この子 激カワ
少しだけ吊り気味のお目目に、可愛らしい八重歯が口の中から覗いて見える
どっかで見たことある顔してるけど、気のせいだな。ショタの知り合いなんか居らんし。
「ほら、哉真斗。ご挨拶」
おっと?
「おれ、やまと。なでのおにーちゃん。」
にんまりと笑う顔に、私の中で電撃が走った。
こいつ……まさか
棪堂哉真斗!!!!!!!
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✱プロフィール✱
お名前▶︎撫子
読み▶︎なでしこ
渾名▶︎なで
トラックに轢かれて転生トリップしたら、棪堂哉真斗の妹として生まれてしまった模様。
母も兄も美人なので、将来は美人になる(確定)
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