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神崎side
一旦落ち着け…?
落ち着く為には…そうだ、タバコが吸いたい……って思ってもどう見てもコイツは未成年だからある訳……。
ふと机の上を見ると俺の大好きな銘柄
K〇OL……。
神崎『…いや、あるんかい。』
冷静に一人で突っ込む俺に誰か突っ込んで欲しい…。
まぁいいや、窓を開けてタバコを吸う。
ベッドの上には彼、神崎碧、同姓同名の奴の個人情報が拡がっている。
名前は同じ……歳は違くても誕生日も一緒。
血液型も同じ……。
そういえば部屋は同じだけど外は…?
俺は開けた窓から外を見る…。
俺が住んでた所なら見える景色は隣のビルの壁で光すら入ってこない……。
神崎『……なんだよ、コレ…。』
目の前には商店街が見えた……、沢山の人がワイワイと栄えてる町だ……。
同姓同名の誰かに俺は……憑依しちまったのか…?
そんな事って……。
ブーッブーッ!
神崎『どわぁ!!?何だッ!!?』
彼のスマホから誰かから着信が入ったようだった……。
恐る恐る出てみる、何か今後の策が出来るかもしれない……。
?[碧?俺もう家の前に居るけど…まだ支度かかりそう?何なら手伝いに行こうか?]
神崎『え”っ!?いや!大丈夫ッ!』
?[そう?俺たちも今日から高校生だから気を引き締めないとね!じゃあ準備出来たら降りてきてよ、待ってるから。]
そのまま通話が終わって……。
神崎『……いや、だれぇ……、取り敢えずスマホの連絡先やらL〇IEを遡れば何かわかるかも…!』
数分後……。
無理、頭爆発しそう、コイツどんだけ友達いんだよ……。陽キャかよ、滅べよ……。
取り敢えず待たしてる友達がいるなら早く支度して行かなきゃな……。
制服制服……、あぁ、これか。
高校生って言ったら学ランとかワイシャツを思い浮かぶが……何か変な模様が入った学ランだな……。
玄関を開けるとやはり見たことも無いし、知らない少年が立っていた。
?「おはよう、今日は身支度に時間かかったみたいだね、やっぱり緊張したのかい?」
神崎『あー、いや、まぁそんなとこ……。』
?「…?今日はキャップ被らないのかい?こんだけ天気がいいと碧の肌傷んじゃうよ?」
神崎『あ!?え、ご、ごめん!忘れてた!あはは……。』
?「全く、待っててあげるから被っておいで?」
神崎『お、おう!ありがとう!!準備してくるわ!!』
玄関を勢いよく閉めて
誰だよォ……知らないよあんな奴……。
あんな片目眼帯してる奴なんて知らねぇよォ…、しかも胡散臭いし……。
取り敢えずキャップ探そ……。
?「いやー、晴れてよかったね、入学式日和だ!」
神崎『はは、ソウデスネ……。』
眼帯君はクルッと俺の方を見ると
?「何か今日雰囲気違うね…?頭でも打った?」
何こいつすげぇ失礼……。
神崎『あっはは、ごめんごめん、実は昨日の夜寝る前にタンスに頭ぶつけてさァ……、いやいや困っちまうよな……。』
?「…そうだったんだ…、じゃあ1つ質問していいかい?」
神崎『お、おう!』
?「……君は誰だ?」