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リクエスト待ってマース❗
今回、めっちゃ長いですね、、 3000字超えです笑
「んー、」
昨日はよく眠れたなー、なんか翔太の夢を見た気がする。
よし!今日も仕事頑張るぞ!
「おはようございます!」
「おはよー、〇〇」
「心海、昨日はありがとね、」
「〇〇が元気そうでよかった!」
「お願いします、、」
「あ、今行きまーす!」
今日の1人目のお客さんだ。黒くて綺麗な髪が、腰ぐらいまである。
「初めてですよね!今日はどうされますか?」
「えっと、セミロング位まで切ってもらって。それと、
ナチュラルブラウンにしてほしいです!」
「え、染めるんですか!?」
あっ、お客さんに失礼なこと言っちゃった、
「あのっ、すみません!」
「大丈夫ですよ、笑 私、Snow Manの渡辺翔太っていう
人が好きで、雑誌のインタビューで『セミロングで茶髪
が好き』って言ってたんです。」
「だから、少しでも翔太くんの理想に近づきたいんで
す!」
「、、分かりました!」
私、翔太のことなんも知らなかったな。翔太のために、大事な髪の毛を染めるんだ。この子は、翔太が大好きなんだな。
「今後、Snow Manのライブに行くんです!」
「そっか、ファンサ貰えるといいね、笑」
それから、翔太の好きなところ、メンバーの紹介など、彼女は、いろんな事を教えてくれた。
私は、それをただ聞いて、頷くことしか出来なかった。
「ありがとうございました!次は、いい結果を報告しに来ますね!笑」
「待ってます!」
それから仕事に戻り、今日は半日のため、家へ帰った。
「ただいま、」
誰もいない部屋中に、声が響く。もちろん、返事はない。
なんとなく、テレビをつけると、9人の男性が映っていた。
Snow Manだ。翔太、少し痩せたな、、、
なぜか、自然と涙が出てくる。あのときは、出なかったのに、止まらない。
翔太、ごめんね。こんな彼女で、、
私、翔太のこと応援しよう、
今後こそ、翔太を支えたい、翔太を笑わせたい!
その日から、毎日YouTubeを見たり、雑誌やグッズをたくさん買った。もちろん、ファンクラブにも入った。
そして、心海にも協力してもらい、次のライブに行けることとなった。
ライブ当日、翔太のうちわとペンライトを持って会場へ向かった。チケットが1枚しか取れなかったため、心海は行けない。
「ごめんね、心海」
「気にしないで!〇〇、楽しんでおいで!」
「うん、ありがとう!行ってきます!」
それから家を出て、電車に乗った。
電車の中は、Snow Manのグッズを持った女性でいっぱいだ。すごい人気なんだな。
あ、翔太のうちわだ、アクスタも持ってる。
やっぱ、少し悔しいな。でも、陰で応援するって決めたんだ。全力でSnow Man、そして、翔太を支えるんだ!
会場に着き、自分の席へ座った。ステージ、思ったより近いな。しかも、通路席。やばっ、緊張してきた。
もし、バレたり、、、
いや、ないな。翔太はもう、私なんか忘れてるよね、笑
それに今は、彼女じゃない。1人のファンだ。
それから、コンサートは幕を開けた。
あ、この曲知ってる!この衣装、前に見た!発見することが、たくさんあった。
でもそれ以上に、翔太に会えたことに感動した。彼氏と彼女じゃない、アイドルとファンという形だけど、翔太だということに変わりはない。
あの笑顔、声、匂い、全て思い出す。あっという間に、終わってしまったが、翔太を見れることができた。それだけで十分、私には。
でも、ちょっと元気なさそうだったな。コンサートは体力使うもんね、
そうやって、しばらく余韻に浸っていると、誰かにそっと肩を叩かれた。振り返ると、スタッフさんがいた。
「ちょっと、よろしいですか。」
「は、はい。」
「〇〇さんでよろしいでしょうか?」
「え、なんで私の名前を、、」
急に呼ばれ、動揺していると、、
「とりあえず、着いてきてください。」
「?」
私、座席間違えた?それとも、気づかないうちに迷惑行為してたとか?そもそも、人違いじゃない?
どっちにしろ、嫌なんだけど!
連れてこられたのは、スタッフルーム。「その場でお待ちください。」って言われたけど、無理!本気でなんかしたのかな?
ガチャ
誰か来た!
、、え?
「〇〇ちゃん、久しぶり!」
「ふっかさん!?」
「あれ?前は深澤さんって言ってたのに、」
ふっかさんは、翔太に友達として1度紹介されたことがある。Snow Manのメンバーと知ったのは、その後のことだ。それより、ファンがバレる。
「あの、ライブで言ってたので、笑」
「そうなんだ、ありがと!」
よし、しのいだぞ!
「〇〇ちゃん、相変わらずかあいいね!」
「え、あ、、」
「ごめん、ごめん!口説いてる訳じゃないから!
それに、〇〇ちゃんは翔太のだし!笑」
もしかして別れたこと言ってない?それに、なんでここに連れてこられたの?、ふっかさんが?
「あの、なぜ、ここへ?」
「あーね、翔太と最近会ってなさそうだから。翔太に会ってあげて、あいつ、寂しそうに待ってるから。」
「え!?」
「あ、俺当てちゃった?笑」
「まぁ、翔太呼んでくるから待ってな!」
「え、あ、あの、、、」
ガチャン
最悪だ。なんで、言わなかったんだろ。また会ったら、好きになっちゃうじゃん。
ガチャ
「、、〇〇、?」
「っ、翔太、」
なんで、来ちゃうの。これ以上、私を苦しめないで、、
「〇〇、ギュ」
「ちょっ、」
「会いたかった、あんな別れ方してごめん、、」
「え、、」
何言ってんの、振ったの翔太じゃん!
でも、こんなに弱った翔太見て、ほっておけるわけないよ、
「と、とりあえず、座ろう、」
「うん、、」
近くの椅子に座ったものの、気まずくなる一方だ。
なにか会話をしないと!
「げ、元気だっt、、」
「ごめん!あの、俺さ、〇〇のこと嫌いじゃないから!」
「、、どういうこと?」
「俺、あの時デビューが近づいてるの、なんとなく感じてて。それで、言われたんだ、『彼女とデビューどっちかえらべ』って、」
そうだったんだ、、翔太は1人で悩んでたんだ。
「そしたら俺、バカだからさ、〇〇にどんな顔して会えばわからなくて、自然と避けてた。それで、〇〇のこと傷付けた、、」
翔太は、私以上に辛い思いをしてる。私は勝手に翔太のせいにして、やっぱ、ダメだな。
「ごめん、翔太。私、自分が迷惑かけてるの気づかなかった。翔太は辛かったのに、、」
「そんなことない!俺、〇〇にいっぱい救われたよ、いつも、ご飯作って待ってたくれたし、何も言わず笑っててくれた。」
「、、、」
「今日だって、来てくれてすげー嬉しかったよ、」
「気づいてたの?」
「当たり前じゃん!〇〇だもん。」
「そっか、」
翔太は優しいな、こんなときでも、
「ねぇ、〇〇」
「なに?」
「、、また、〇〇と一緒にいたい。」
「、!」
「今度は絶対幸せにする!」
「でも、、」
「私なんかなんて言わないで、俺は、〇〇じゃなきゃ嫌だ!」
「うん、」
ダメだってわかってるのに、翔太と離れられない。
気づいたら、私の手が翔太の手と重なっていた。それから、翔太がそっと私にキスを落とす。
それは、私が翔太の”ファン”から”彼女”へと変わった瞬間であった。