皆には、幼なじみっている?異性の、
私にはいるよ。
じゃあ、その人に恋してる?
私は小さい頃から、ずっと好きだよ。
なら、その人に想いは伝える?
、、無理だよ、私なんかが、、、
「〇〇、おはよう~」
「おはよう、また朝帰り?」
「だって、あの女離してくれないんだもん!」
「、、、」
「それに抱き心地いいし、」
彼は家にも帰らず、毎日私の知らない女の人と過ごしている。そのまま学校に来て、いつも違う香水の香りを漂わせている。
それに、彼の言う”抱く”の意味ぐらい、普通の”抱きしめる”と違うこと、私にはわかってるよ、、
ベシッ
「ったあ!ちょっと何すんのよ!」
「だって、ぼーっとしてたんだもん!」
「だからって、」
「まぬけな顔してさ~、もうね、こんな顔~!」
と言いながら、自分のほっぺを左右に伸ばして、見せてくる。それから、「みてみて~」なんて言って、いろんな人に見せびらかしに行っている。
昔は、こんなんじゃなかったのに、、
「〇〇ちゃん!一緒に遊ぼう!」
「うん!」
「うわぁー、きれい!」
「今日、誕生日でしょ?お花好きだから、連れてきたかったの!」
「ありがとう!」
「〇〇ちゃん、大きくなったら、俺と結婚しよ!」
「うん!〇〇樹くんと結婚する!」
あの頃は、めっっっちゃ可愛かったのに!
そしたら、急に「俺、付き合うなら、断然年上だわ~」とか言い出して!むかつく!
すると、樹の携帯がピコンと鳴った。”まなみ”と書いてある。それから、私にバレたくないのか、すごいスピードで走ってきて、携帯を手に取り背を向けた。
「ごめん、先生に早退するって伝えてくんね?」
「え、ちょっ、、」
「わり、急用」
私は樹にとって、どう思われてるのかな、
ただの幼なじみ?仲のいい異性?それとも、クラスメイトだったりして、笑
それから、何日か経ったが、樹が来ることはなかった。
ある日の休日、突然、樹が窓から私の家へ入ってきた。
懐かしいな、
前はこうやって、私の部屋によく来てたな。お互い親が共働きだから、
でも、樹が女の人と遊ぶようになってから、自然と来ることがなくなっちゃったな、
ベシッ
「いった!」
「何ぼーっとしてんだよ!」
「ごめん、」
「今日はなんで来たの?」
「お前、来週誕生日だろ?」
あ、そうだった。もしかして、プレゼントととかくれるのかな?
樹、誕生日やクリスマスのときは必ず一緒にいてくれるんだ、だから、嫌いになれないんだよ、
「それで、何が欲しい?」
「んー、、なんだろう、」
「なんかないの?」
「じゃあ、樹に任せる!」
「は?俺が決めるん?」
「よろしくね!」
「わかったー」
私、ほんとは小さい頃樹と行った、お花畑に行きたい、なんて言えるわけがない。樹にとって迷惑だし、あのときの約束を樹が覚えてるはずがない。
「、、よし!決めた!」
「何?」
「内緒、その日までのお楽しみ~」
「わかった!楽しみにしてる!」
「じゃ、俺帰るわ、」
「うん!またね、」
この会話だけ聞いたら、きっと恋人に見えるんだろうな、
それから、1週間経ち私の誕生日となった。
樹、全然来ないな、
ちょっと、散歩してこよう!
とか言いながら、樹の家の前に来ちゃった、
樹、来ないかな?
「え、、」
「じゅりくん、ありがとう、」
「まなみ、またね!」
そこに現れたのは、樹と露出の多い服を着た女性だ。
二人は腕を絡めている、
まなみ、、前に樹の携帯に載ってた人だ。またねって、また会うんだ、、
「、、〇〇!?」
「、ごめん、」
「ちょっと!」
逃げて来ちゃった、
もう、家に帰ろう、
ピンポーン
誰かな?
え、樹!?
「〇〇、話したいことがある、」
「、、、」
「あの女の人のことで、怒ってるんでしょ、?」
「別に怒ってないし、」
「〇〇、勘違いだよ!」
「、じゃあ何?」
「あれは、兄貴の彼女でさっき見かけて、靴擦れしてたから、一緒にいただけ、」
「えっ、、」
「だから、ほんとに違うから!」
なにそれ、私が勝手に勘違いしてて、怒ってるだけ?
「ねぇ〇〇、俺さ今までの人全員、別れたよ?
連絡先だって!ほら、」
差し出された携帯には、家族や同級生の名前しか登録されていない。それに、樹の目は本気だ、
「、私ってバカだよね笑、勝手に勘違いして、、」
「え、?」
「あの人に嫉妬しちゃった、ごめんね、樹」
「、、ちょっと来て!」
連れてこられたのは、
「え、!」
あのお花畑だった。
「俺の思いでの場所。」
「もしかして、覚えてたの、?」
「忘れるわけねぇだろ、あんな約束したのに。」
「あれ、本気なの!?」
樹、覚えてたんだ。
すると、樹がしゃかんで片足を立てた。
「〇〇、俺、〇〇のことが好きです!」
「っ、//」
「将来、俺と結婚してください!」
「はい//」
「やったー!」
「ふふっ、」
チュッ
「ぇ//今、ほっぺに!」
「ん?口がよかった?」
「いや、なんでもない!」
「そんなんで照れてたら、この先どうなるんだろうね、」
「////」
「ははっ、可愛い!」
樹、素敵な誕生日をありがとう。
私のチャラい幼なじみは、かっこいい彼氏です!