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あべさくも読みたくなる

いや、マジで好き💖 💚ちゃん!ありがとう!
🖤💙💚🩷〜 作戦勝ち〜
阿部side
「翔太」
「………………」
俺の呼びかけに気づかず、頬杖をついてぼんやりとどこかを見つめる翔太の視線の先を辿れば、めめと佐久間が戯れあっていた
「しょーうた」
「んぁっ?あ、あべちゃん、どしたの?」
「そんな顔するくらいなら言えばいいのに」
「なっ、なにが」
「めめ、でしょ?」
「っ!ち、違うし」
急な追求に驚いたのか、頬を染めて目線を彷徨わす
それで隠せると思っているのか
「ちなみに俺も、面白くないんだよねー」
「へっ?どういうこと?」
「わかんない?」
「うん…………」
「ま、いいや。翔太ちょっと協力してよ」
「???何を?」
「いいから。悪いようにはしない」
「いいけど………」
多分今からやることは、翔太の自然な反応を引き出す方が効果がある
奥で戯れ合う2人にも聞こえるくらいの声量で翔太の名前を呼んで、腕を引いて立たせる
「ねぇ、翔太」
「へ?な、なに?」
何をされるか分かってない翔太は当然、動揺の声をあげる
奥にいる2人の視線がこちらに向いたところで、もう片方の腕を翔太の腰に回す
「ちょっと、キスさせてくれない?」
「はぇ!?……え!?」
思った通りの反応をしてくれる翔太に満足しながら、腕を掴んでいた手を離して頬に添える
「や!ちょ!あべちゃん!?なんで?!」
「したくなったから」
「いやいや!だめだって!え?!」
めめと佐久間がこちらに向かってくるのを視界の端で捉える
びっくりしてる翔太はまともな抵抗ができてないし、鍛えているとはいえ、俺の方が上背もあるから、抱き込んでしまえば意外と抑え込めてしまう
2人が近づくスピードを慎重に確認しながら、少しずつ翔太に顔を近づける
あと少しというところで、翔太がぎゅっと目を瞑る
(ふふ、かーわいい。こういうところなんだろうね)
ギリギリのところで、めめが俺から翔太を引き剥がす
1歩遅れて追いついた佐久間も俺に抱きついてくる
「!?!?」
「阿部ちゃん何してるの?」
静かに穏やかに問うめめの声に、苛立ちが混ざってる
「ふふふ、やっぱりか〜!」
「「は??」」
2人は俺の発言に怪訝な顔をする
急にめめに抱きしめられた翔太は、静かに1人パニックに陥っている
「佐久間こっちおいで、俺と話そ」
「え?あ、うん。いや、え?どういうこと?」
「説明するから。めめは翔太とちゃんと話しなよ?」
「っ!そういうこと………阿部ちゃん、やり方が良くないよ」
「俺は手段は選ばないから。そんなに嫌ならちゃんと捕まえときなよ」
「うわ、うざ笑」
「なんとでも〜笑 ほら、佐久間行くよ」
佐久間を連れて空き部屋に入る
「ねぇ阿部ちゃんどういうこと?」
「わかんない?」
「あべちゃんは翔太が好きなの?」
「いや?違うけど?」
「じゃあさっきのは何?」
「佐久間はどうしてそんなに気になるの?」
「え?……や、それは、その」
少し不機嫌さが出ていた声色に動揺が混ざる
その様子に自分の希望的観測が外れてなかったと安心する
「俺は、佐久間がめめと戯れあってるのが面白くなかったよ」
「へ?さっきの?なんで?」
「佐久間が好きだから」
「え?!」
「好きだよ、佐久間。俺と付き合ってよ」
「ちょっ!ちょっと待って!え?!」
「佐久間は俺のこと嫌い?」
「いや、好きだけど!……あっ!」
「それはどういう好き?」
「……………いや、えっと、、、阿部ちゃんと同じです」
「キスしても?」
「はい……」
腕を引いて腰を抱いて唇を合わせる
「ん…………阿部ちゃん、さっきのって」
「ああすれば、2人とも動くかなって思って」
「強引…………2人ってめめも?」
「分かりやすく両片思いじゃない、あの2人」
「まぁ、そうだけど」
「佐久間まで動いてくれるかは、賭けだったけどね、正直なところ」
「そうなの?」
「そりゃね。だから嬉しかった」
「…………俺はまんまと阿部ちゃんの作戦に嵌められた感があるんですけど」
「嫌だった?」
「…………まぁ、阿部ちゃんらしいっちゃ、らしいからいいけど」
「ふふふ、これからよろしくね」
「こちらこそ」
「戻ろっか」
「うん」
部屋に戻れば、めめと翔太の姿はなかった
めめがどこかに連れ出したんだろう
仕事が始まるギリギリの時間になって、真っ赤な顔をした翔太が、ご機嫌な顔をしためめに手を引かれて戻ってきた