テラーノベル
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🖤💙💚🩷〜踊らされて〜
渡辺side
「ま、いいや。翔太ちょっと協力してよ」
「???何を?」
「いいから。悪いようにはしない」
「いいけど………」
よく分からないままにあべちゃんが言うなら大丈夫だろうと了承すると、名前を呼ばれて、腕を引いて立たせられる
「ねぇ、翔太」
「へ?な、なに?」
緊張しながらあべちゃんの言動を伺っていれば、腰に手が回されて体を寄せられる
あべちゃんにスキンシップを取られるなんて、 滅多に無い事態に少しだけドキッとしたのを自覚したところで、とんでもない発言があべちゃんから飛び出す
「ちょっと、キスさせてくれない?」
「はぇ!?……え!?」
ついさっき、おれがめめを好きなことがバレているようなことを言っていたのに?と、混乱している間に、腕を掴んでいた手が頬に添えられる
「や!ちょ!あべちゃん!?なんで?!」
「したくなったから」
「いやいや!だめだって!え?!」
戸惑いのあまり、ろくな抵抗もできないうちに、少しずつ顔が近づいてくる
もう逃げられないと、ぎゅっと目を瞑ったところで、強い力であべちゃんから引き離された
「阿部ちゃん何してるの?」
静かで穏やかで、でも少し苛立っているようなめめの声が聞こえた
普段はほんのりと隣から香る、嗅ぎ慣れた安心する匂いが、真正面から色濃く薫り立つ
その瞬間に、ぶわっと全身の血が沸騰したかのように巡り始めたのが分かる
目の前に広がる黒が、めめのツナギの色だと理解して顔が火照る
あべちゃんに体を寄せられた時とは比にならないくらいに、心臓が早鐘を打つ音が全身に響く
3人が何か話しているのは分かるけど、聞こえてくる音は意味を成さない
時折めめの腕に力が入るのだけが、触れる熱さで分かる
「しょっぴー、こっち」
気づけば、あべちゃんと佐久間はもういなくて、めめに手を引かれて、別室に連れて来られる
扉を閉めてすぐまた強く抱きしめられた
「わっ!」
「しょっぴー、翔太くん」
「な、なに………」
「ごめん」
「へ?……っ!んぅ」
キスをされていると、認識するまでに時間がかかった
(この腕に抱きしめられるとすごく安心する……)
(心臓が破裂しそう……)
(めめのくちびるはこんな感触なんだ……)
(なんでキスされてるの?)
さっきと同じようにめめの匂いが薫り立つ中で、色んな自分の思考が追いかけっこをしている
めめに、恋焦がれていためめに、キスをされているということに、気持ちがようやく追いついて、体中が歓喜で満たされる
その瞬間に、何かに操られるかのように腕が動いて、めめの背中を抱きしめる
「……翔太くん」
「……めめ」
「好き。大好き。いきなりキスしてごめん」
「………んーん、、、おれも、めめが、、、す、き、だから」
「ほんとに?」
「ん、ほんと」
「じゃあ俺と付き合ってくれる?」
「ん」
ぎゅうっと強く抱きしめられる
絞り出すような声が耳元で空気を震わす
「……っ、めちゃくちゃ、嬉しい」
「ん、うれしい」
「ごめん、翔太くん」
「ん?」
「止められない」
「??っ!んぅ」
再び唇が重なって、今度は舌を割入れられる
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体重をかけてくるようなめめのキスが受け止めきれなくて、後ろに体がふらつく
腰を抱かれているから転ぶことはないけど、後退りした分、めめがまた迫ってきて、ついには壁際まで追い込まれた
「んっ、め、めっ、も、くる、、し、、」
「ごめん、もうちょっと」
「んぅ!ふぁ、ぁん…」
壁に押しつけられて逃げ場がないままに、熱いキスに翻弄される
「めっ、め、も、じか、んっ、、」
「あー、もう全然足りない」
結局時間ギリギリまで離してくれなくて、めめに背中を撫でられながら、なんとか息を整えた
酸欠で少しふらつくおれの手をめめが引く
ぎゅっと手を握られる手に、想いが通じ合ったことを実感して、部屋に戻るまでに顔の赤みが引くことはなかった
「翔太」
「あべちゃん……さっきのなんだったの?」
「悪いようにはならなかったでしょ?」
「そうだけど……」
「後でめめに教えてもらいな」
夜、まためめの腕の中で、唇が腫れそうになるほどのキスをされた後に、あべちゃんの作戦に踊らされたことを知った
コメント
4件
こっちがメインディッシュや

