「8月16日」
陽「もう、そんな時期か」
様にはコーヒーを片手にカレンダーを、見ながら一人呟く。
陽「8月16日、」
俺の地元の8月16日といえば、祭りだ。
大きな太鼓の音、いろんな香りが漂ってくる屋台、浴衣を着た多くの人、最後には空いっぱいに花火が上がる。
少し有名なのか、テレビ取材もあるくらいだ。
そんな事を考えているとスマホの着信音がなった。
陽「はーい」
母『あんた、今年帰ってくる?』
陽「あ〜どうしよ、」
母『帰ってくるんだったら、早めがいいよ』
陽「うん」
母『決まったら、また連絡して』
陽「分かった〜」
母との短い電話が終わり、ソファに腰掛ける。
ゲームコントローラーを手に、地元の事を考える。
陽の地元は、海と山が大きな一本道で繋がっている。道の周りには、昔多くの店があったが今では2、3店舗しか残っていない。
でも、祭りになったら多くの出店が一本道を彩る。
3日ある祭りは、日を追うにつれ豪華になってゆく。
地元の事を考えていた陽はもう何年も帰ってない事を思い出し、決意を固める。
陽「久しぶりに帰るか」
陽は再びスマホを手に取り、母親に連絡をした。
終わり







