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「ありがとう、そしてさようなら。」そう言う君の瞳には透き通るほどに透明で綺麗な
大粒の涙が光っていた。こんな時なのに僕は美しいなと見惚れてしまった。
「私はもう助からない、だから家族にも見捨てられた。せんせーだって、いつか私を見捨てる。
私分かるの、もう限界だって。最初の頃はお見舞いに来てくれた友だちも、せんせー以外の先生も、看護師さんも、家族、も私はもうダメだって言って来てくれなくなっちゃって、私悲しいけど、何故か涙が出ないのッ」
今、泣いていることに気づいていないのだろう。そのことにツッコむのはなんだか野暮な気がしたので、黙っておいた。…..その方が君の為になる気がしたからかも知れないけど。
「私ねッ、 夢があるのッ」
「えっ?夢、があるの⁉︎ 」と本気で驚いている僕を見て君は、
「クスッなんでせんせーがそんなに驚いてるの?そりゃぁ、いくら余命が短い私でも夢くらい持ってるよ。だって別に余命が短いから夢持っちゃダメ!なんて決まりないでしょ? 」
「確かにないけど…..ってちがーーーーーうっ、どうして君の余命が短いって知ってるの?」
『決まり』という単語に引っ張られて危うくスルーするとこだったが、その発言は聞き逃せない
だが答えはすぐ分かった。
「キョトンどうしてもなにも自分の体だし、よく言うじゃん『自分のことは自分が一番知ってる』ってねっ⭐︎」あぁ、そう言うことか。僕はなーーーーーんも分かってなかったんだなぁ。僕の患者なのに
「ーせー?、ーんせー?、せんせーッ!」「ッわぁッ、どうしたの?ニコッ」
「どうしたの?じゃなーーーーーーーーーーいッ、ずーーーーーっとせんせーのこと呼んでるのに、せんせー『心ここにあらず』状態だったんだもん」 「えぇっ!うそぉっ⁉︎う、うちがっ⁉︎」
「うん、だってここにいるの私とせんせーだけだし…..ショボン」そう言う君が少し寂しそうに見えた
のは、気のせいだと思っておこう。
「ってか、せんせーって普段の一人称『わたし』でも『僕』でもなくって、『うち』なんだぁっ✨かわい〜♡、いつも『僕』なのにっ✨でも、なんで?」
「ハァーーーーーーーーーーッ、んまぁ、うち『女』やからな。んまぁ俗に言う『男装女子』ってやつやね。
年齢も盛っとるし、うち『25歳』って言うたけど実年齢は、『18歳』なんよwまだうちも高三
やねん。ほんで、もー喋り方で分かっとると思うけど、うち『関東出身』やなくて、『関西出身』やし。 」と僕、ううん🙂↔️うちがそう言うと、「女の子ってことは知ってるけど、せんせー高三なの⁉︎私、そこに驚いてるんだけど⁉︎いやもちろん、関西出身なことにも驚いたよ! 」
と、『今度は、私が驚かさせられる番⁉︎』と言わんばかりの口調の君を見て、うちはニコッと少し
微笑んだ…..
もうそろそろ1,300文字いきそうなので、ここで締めます。
最初に注意書きを書くのを忘れてしまったので、今ここに書いておきます。
えせ関西弁 パクリ❌ 通報❌
スイ
おつ粋〜