シオドール殿下(愛している人)を“化け物”だと言われた。
その瞬間、背中がシオドール殿下から離れ、
気づいた時には柵を両手で掴み、コールド様に向かって叫んでいた。
「違います!」
「化け物などではありません!!!!!」
「アリシア!」
シオドール殿下に再び後ろから抱き止められる。
「どうやらアリシア嬢は化け物に洗脳されてしまっているようだな」
「下手に攻撃をすればアリシア嬢の身が危うい」
コールド様は息を吐き捨て、シオドール殿下に向けていた剣を鞘に入れ、助けを呼ぶ。
「誰かおらぬか!?」
その声を近くで聞いた部下の騎士が数人程駆けてくる。
「コールド様! 如何なされ……」
「バ***************
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