夢の中で、俺はベッドにいて阿部ちゃんにすり寄っていた。
阿部ちゃんは腕枕をして、優しい目で俺を見つめている。俺も顔が緩んでいるのがわかる。
不思議とそれを恥ずかしいとは思わず、それよりも阿部ちゃんとこうしているのが幸せで嬉しいと感じていた。
あー、この時間が一生続けばいいのに。
頭を撫でてくれる阿部ちゃんに、自分でも驚くほど素直に甘えた。
💙「ん〜〜阿部ちゃん…」
💚「なに?」
目が覚めた。
結局風呂にも入らずまた寝ていたようで、阿部ちゃんだと思ってすり寄っていたものはお気に入りのでかいクッションだった。
なんだあの恋する中学生みたいな夢。
💚「やっぱりそのクッション置いてるからソファで寝ちゃうんじゃん、いつも言ってるのに」
💙「いいの、気に入ってるんだからほっとけ」
今お前だと思って抱きついてたんだから、とは言えない。
とりあえず目は覚めたので、酒で怠い身体を起こして立ち上がり、風呂に行こうとする。
💚「ちょい待ち」
💙「なに」
💚「さっきの話、蒸し返すけど」
💙「さっきの」
……あっ。
💙『したいなーとは思うけどね』
アレか。
酔いが覚めてきた今、改めてその話をされるのはめちゃくちゃ恥ずかしい。
💙「えーっと、とりあえず風呂…」
💚「ダメ」
腕を掴まれてソファに押し戻され、阿部ちゃんは横に座る。
💚「あれ、リップサービスじゃなくて本心?」
💙「えっと…」
流されるのも、俺の気持ち1つに合わせてもらってばっかりも良くない。
ちゃんと阿部ちゃんの気持ちを聞かないと。
💙「阿部ちゃんはさ…どうなの」
💚「俺?」
💙「聞いたことないだろ、俺。阿部ちゃんがどう思ってるのか」
コメント
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死ぬほどタップしちゃった、、、💙