コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
『7話 ミサイル少女』
【食堂】
ここの食堂は綺麗で、バイキング形式になっていた
肉、魚、米、パン…なんでも揃っていて、他のチームのやつもいるようだ
七「…俺、朝からステーキ行っちゃおうかな」
塔「よくいけるな、俺は胃もたれで動けなくなりそうだからやめておく」
七「ジジイか」
塔「…否定はできないな。俺は大人しくヨーグルトにしておくよ。あと、座席はあっちな」
維月パイセンについていきながら
俺は自分のプレートにステーキ、パン、フルーツを乗せて、指定された席まで向かった
電「お、やっと来た〜」
?「…」
塔「…今日は四人だけか」
?「出席率悪いですね。」
塔「あ、そうだ。七星、自己紹介」
七「今?」
ちょうど今、黒毛和牛の三つ星ステーキにかぶりつこうとしていたのに…
本当にタイミングが悪い
電「新人は食堂で自己紹介が伝統なんだよ〜…聞く人は3人しかいないけど」
七「…七星、よろしく」
電「…そっけないねぇ」
塔「趣味とか、好きな食べ物は?」
七「趣味はいいゴミ箱探しで、好きな食べ物は食べ残しのファストフード」
?「独特ですね。スラム街育ちですか?」
七「違うけど…」
コイツ…失礼だな
塔「そういえば、二人は初対面だよな。悪いけどそっちも自己紹介してくれ」
?「私ですか?」
塔「あぁ」
?「…しょうがないですね。」
電「頑張れ〜」
探「私は探幽あかりです。よろしくお願いします」
探幽あかりと名乗る少女は深々と頭を下げる
電「あかりたんはね〜めっっちゃ強いんだよ!」
七「マジ?」
探「障子さんほどではないですけどね。」
電「遠慮しちゃって可愛いね〜、食べちゃいたい!」
探「…」
塔「探幽でも誘ってみればいいじゃないか、七星」
電「え!?デート?デート?」
探「…デートですか?」
七「違う…その…」
俺は1から全てを説明した
探「すいません。お断りさせてもらいます」
七「…忙しいのか?」
探「いえ、そういう訳ではなくて…」
探「私の才能は…危険なので」
七「危険?」
なんの才能なんだろうか
塔「…気にしてるのか?」
電「大丈夫だって!仮に当たったとしても四肢が一本飛ぶくらいでしょ?」
それは重症だ
探「ですが…危険な目には合わせられません」
七「…どんな才能なんだ?」
探「……ミサイル。それが私の才能です」
七「ミサイル…」
探「ターゲットを捉えて、ミサイルを発射する。ここまではいいんですが…」
探「ミサイルを出す際に広範囲に攻撃が当たってしまう可能性があるんです。」
電「…」
七「でもそんぐらいなら…」
探「…とりあいず、今回はお断りさせてもらいます。すいません」
そう言うと、探幽あかりは席から立ち、食堂から出て行った
その横顔には少し、悔しそうな色が滲んでいた
電「…断られちゃったね〜」
塔「…まぁ、大体は予想できたけどな」
七「…しょーこ姉はいける?」
電「無理、ネイルサロンと美容院予約してっから」
七「…」
塔「落ち込むなよ、まだ四人いるだろ?」
電「だいぶ癖強いけどね」
七「1番…マシな人って…」
電「いない」
塔「いないな。」
七「…」
即答かよ…
電「あっ、じゃあ、あの二人でいいんじゃね?!」
塔「…5体満足で帰って来れるか?」
電「大丈夫っしょ!見境ある方だし」
塔「…七星、エレベーターで二階に上がって202の部屋まで行ってこい」
七「えっ…」
塔「多分…引き受けてくれるから、自己紹介もして来いよ」
七「…わかった。」
俺は勢いよくステーキを掻き込み、食堂を出て
202の部屋まで走って向かった