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「動くな」
蒼真の低い声が耳元で響く。あなたが後ろに下がろうとすると、彼の手が首筋に触れて、止められる。
「お前、そんなに必死に逃げるのか?…面白いな」
蒼真はにやりと笑いながら、あなたの肩に手を回し、机の端に押し付ける。逃げ場はない。
「な、何するの…?」
「お前が勝手にドキドキしてるだけだろ?」
そう言って、彼はあなたの耳元で息をかける。その熱に、思わず体が反応してしまう。
「…蒼真…やめ…」
あなたの声を無視するように、彼は指であなたの手を握り、机の上に押さえつける。
「嫌がるなよ。俺の前で弱い顔見せるの、似合わないだろ」
胸の奥から熱い感情が湧き上がる。怖くて、でもどこか…心が震える。
蒼真の鋭い視線が、あなたの全てを見透かすように絡みつく――。