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4話

























鬱が治ってきてる…?


冬弥くんのおかげで…やっとこのひねくれた生活から出れるの?

苦いお薬も飲まなくていいの?

もう心配かけなくてもいいの?


嬉しかった。自分が悩んでいる病気が治ってきて素直に嬉しかった。

好きな人が支えてくれたから。

冬弥くんのおかげで……




あれ、でも…鬱が治ったらもう…心配もしてくれなくて甘えても甘えさせてくれないの?歌も歌ってくれないの?傷の手当もしてくれないの?

泣いても…慰めてはくれないの?


嫌だ、そんなんなら治りたくない。

一生治らず冬弥くんにお世話されて…でも、でも治らないと冬弥くんはめんどくさいって思うかな?


気持ち悪い、治したい気持ちも治って欲しくない気持ちも…全部本当で、でもどうしようもなくて…ねぇ、どうしたらいいの?俺は…どうしたらいい?気持ち悪い、ぐるぐるする、イライラする…














「全部全部無くなっちゃえ」

















ふぅー、と一息ついてやっと仕事が終わりヘッドホンを外して彰人くんの元へ行く。

そろそろ時間も遅いし寝ないとな…



「…~…………~~…」


何か、声が聞こえる、彰人くん?

何を言ってるか聞き取れないがなにか喋っていることは分かる。


分からないけど何かヤバい予感がして寝室に入った。








ガチャ…



🥞「ぅ”ッ…ぁぁぁッ…やだッ…無理、いやだぁ、ッ…ああぁぁぁ、…泣」



☕「ッ…」



目に入ったものはベッドの布団が散らかり、ベットサイドの机が倒れ、ライトも倒れてガラスの部分が割れている。そしてクローゼットの扉が空いており地面には服が散らばっている。ハンガーも沢山落ちている。

その地面にはカッターで腕や足を傷つけ、顔を手に当て泣いている彰人くんがいる。


もう、これは…やばい。

今までこんな姿は見たこと無かった。

それに最近は機嫌も良かった。

鬱の症状も何も見れなかった。


なのに…どうしてッ…






☕「彰人くん。どうした?何があった?落ち着いてくれ。」


🥞「っ、触んなよッ!気持ちわりぃッ……うざいッ…死ね、消えろよッ…全員大っ嫌い!俺の事嫌いなくせにッ…泣」


☕「…あ、きとくん、?」


🥞「もう嫌だぁッ……泣」


☕「…っ、あ、…きと、…」


もう俺じゃダメだってすぐに分かった。

とりあえず彰人くんのお母様に連絡を…でも、夜分に連絡も…でも彰人くんが危ない…このままだったら…










プルルルル…プルルルル…プルルルル…



彰人母「もしもし…青柳さん?」


冬弥「夜分に申し訳ございません、今、彰人くんがッ…彰人が…」


彰人母「落ち着いて、何があったの?彰人がどうしたの?」


冬弥「彰人くんがパニックになって部屋のもの散らかして体も傷つけて話しかけても泣いてばっかりでッ…」


彰人母「…発作…だわ。絵名と私でそちらに行きます。多分手に負えないと思うからとりあえず今は泣かせるだけ泣かせておいて。彰人は自分の邪魔をされるのが1番嫌なの。そのまま様子を見ているだけでいいわ。」


冬弥「分かりました。また何かあったらすぐかけます。お気を付けて来てください。鍵も空けておくので勝手に入ってください。」


彰人母「わかったわ。すぐ行くわね。ありがとう。」














とりあえず連絡は繋がった。

家族を連れて来るってことは相当やばいことだと。

俺じゃ何も出来ない程相当な発作なのだろう。


彰人くんは変わらず服やハンガーを散らかして泣きじゃくっている。


早く…一刻にでも早く彰人くんを楽にさせてあげたい。






数十分後






ガチャ…



彰人母「失礼します。彰人は?!どこに…」


☕「こちらの部屋です。わざわざありがとうございます。なにか俺に出来ることがあれば言ってください。」


🎨「…冬弥くん、かな?彰人がお世話になってます。迷惑かけちゃってごめんね。すぐ静かにさせるから。」


☕「絵名さん…ありがとうございます。こちらこそお世話になってます。よろしくお願いします。」







🥞「…やぁだ、っ…見ないでッ…きもちわるいっやだぁッ…泣」


🥞「んんぁ…見ないでッ…泣」


🥞「……気持ち悪いッ…泣」


母「彰人。」


🥞「うるさいうるさいっ…黙れ!…どうせ分かってないくせにッ…泣」


母「彰人頑張ったね。疲れたねぇ。どうしたの?泣かない泣かない。彰人偉い偉いだよ。」


🥞「…偉い、?えらい、…泣」


🎨「目も擦らないで。彰人は1人で考えすぎ。母さんに教える約束でしょ?1人はだーめ。ね?」


🥞「…泣」


母「冬弥くんの歌聞く?」


🥞「…コクン…泣」


🎨「冬弥くん。彰人に歌うたってくれないかな?」


☕「もちろんです。」



☕「…♪︎~♪︎♪︎」


☕「~♪︎~~~~♪︎」


🥞「とぉや、くん、?泣」


☕「~♪︎♪︎~~~♪︎」


🥞「とおやくん、?とーやくん、泣」


☕「~~~…どうした?」


🥞「冬弥くん、大好きなの、…大好きだから行かないで…泣」


☕「どこにも行かないぞ。ずっとずっと一緒だぞ。心配になっちゃったのか?」


🥞「…俺がッ…鬱治ったら…冬弥くんは俺の所離れちゃうんでしょ?そんなの嫌だよ…泣」


☕「…彰人くん。俺は彰人くんが鬱だから好きだとかそんなんじゃなくて…どんな彰人くんでも好きなんだ。鬱の彰人くんも鬱が治った彰人くんも、どんな彰人くんも大好きだ。」


🥞「…本当に、?泣」


☕「あぁ、本当だ。約束。」


🥞「…約束…泣」


母「彰人良かったね。ずっとずっと冬弥くんと一緒だよ。」


🥞「へへへ、…泣」


🎨「良かったじゃん。彰人だけの冬弥くんだよ。」


🥞「ん、………(寝」


母「…疲れて寝ちゃったかな、多分もう大丈夫だと思う。また何かあったら連絡してね。すぐ駆けつけるから。」


☕「本当にありがとうございました。俺じゃ何も出来なくて…本当にありがとうございました…。」


🎨「顔上げて?そんな大したことじゃないよ。また何かあったら頼ってね。」


母「そうね。いつでも頼ってちょうだい。じゃあそろそろ…」


母「お邪魔しました。おやすみなさい。」


🎨「お邪魔しました。」


☕「いえ、じゃあおやすみなさい。」
























彰人くんをベッドで寝かせた後床に広がった服やハンガー、その他色々片付けて元通りになった。壊れた電気はもう治らないけどまた買い直すことにした。


鬱が治ってしまったらもう鬱病を理由にすることが出来ないし、何より俺が彰人を捨てると思ってしまうなんてどれだけ怖かっただろう。

自分を見捨てられるだなんてすごく怖くて俺でも耐えられないのによく頑張って俺に伝えてくれたことが嬉しかった。



彰人が頑張るのなら俺も頑張りたい。彰人にしてやれる事は何でもやろうと心の中で決めて俺も眠りに入った。














END






最近テスト三昧で悲しいよ😭😭


ちなみにセカライ大阪来る人居ませんか!!

私行くので是非会えたらいいですね😉👍🏼


感想コメントといいねお願いします💓


おつたに!

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コメント

4

ユーザー

荒れてる彰人くん可愛過ぎる 😭 テスト辛いね 、 頑張ってたにちゃん 👍👍 大阪公演行くんだ 、 たにちゃんいくなら行って会ってみたかったな 、 大阪公演楽しんで来てね 👋👋

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