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初投稿失礼します。^^*
👀愛重め?
👾👀
ちなみにこの話ユズ🧣さん(リア友)のpixivで投稿されてます。
どうぞ。
「いむの浮気者!」
目の前で大粒の涙を流しても泣くのを我慢しようとする彼は、俺の恋人、ぷちぷち。
涙を堪えながらポカポカと効果音がなる様な手に力が入ってないままのグーで俺を殴ってくる。でもそれは痛くも痒くもない、だけど愛する者に辛い思いをさせてしまったことへの怒りで、俺の中でガツンッと大きな硬い石で自分を殴っている俺がいる、その痛みはぷっちーの倍以上と言うのも過言ではない。
俺はぷっちーの小さな拳をキャッチして目を合わせようとする。
「ぷっちー、俺はぷっちーしか想ってないよ…いや、想えないんだよ。
ただ今回の俺は本当に許されないことをした。酔ってたからってごめん、、」
謝罪の言葉しか頭に浮かばなかった俺はただぷっちーに謝罪をした、とにかく本心から謝った。
「…別れる」
グズッと鼻をすすってキッと俺を睨む、その目にはもう水が溜まっていた。
(別れる…か)
とてつもなく重たい言葉だった
ただの一言でも俺には重いものだった
「…ぷっちーは、本当に俺と別れたいの?」
俺はぷっちーの幸せも想っている、ぷっちーが幸せなら俺も幸せで…ぷっちーが辛かったら俺も辛い…
ぷっちーは我儘なところが多いしポジティブ思考だから辛い思いは少しかけ離れたことだった。
でも、あまりに単純すぎることがあるから酷いことを言われれば「確かに俺ってそうゆうとこあるかも」と考えてしまうことがある。
今回もそうだ、居酒屋で酒を飲む俺が酔ってるところで見覚えのない女が1人、俺に寄りかかって来た。
「お兄さん~お1人ですかぁ?
よかったら私と、飲みません?♡」
甘い声を出して俺に擦り寄ってくる知らない女は俺に猛烈なアタックをしてくる
酔ってても女に厳しい俺は追い払おうとしたがこの光景を一度、少し前悪ふざけでその女と同じようなことをしてきたぷっちーと目の前の知らない女と重ねてしまい、目の前の女をぷっちーと見てしまった。
ぷっちーは女でもないのに、こんな甘い声を出さないのに、俺は酒に負けて女をぷっちーと見てしまった。
それでぷっちーと思ってしまいキスをしてしまいそうなところで偶然すぎる展開が起きた。
ぷっちーとぽん太が俺のいる同じ居酒屋に入ってきた。
「あ、ぷっちーだぁ!」
俺はギリギリなところで女とのキスを回避し、そいつを退けた
「ぷっちーぷっちー俺の可愛いぷっち~」
酔っていた俺は女のことなんか忘れてぷっちーに抱きつこうと腕を広げた
でも、
「ごめんぽん太、また今度飲も」
ぷっちーは俺の分の代金をすぐに出して俺の腕を掴みながら店から出る
その後すぐ近くにあった路地裏に入って行き、俺の手を離した瞬間、パァンッと強烈な音が路地裏に響き渡った。
ビンタを食らった俺は酔いが覚めて状況が読み取れないままぷっちーとの会話をかわそうとする
「あれ、ぷっちー?」
「ってい…」
「え、何?」
「さいってい!」
「いむの浮気者!」
記憶が蘇った俺は現状が読み取れて、言い訳をしようとする…
が、辞めた。ただ謝るのが先だと分かっていた
「ごめんぷっちー」
「本当に別れていいの…?」
「…は」
「俺はぷっちーがそれでいいなら良い。俺はぷっちーの幸せを一番に想いたいから」
「…否定しろよ、」
「なんで否定してくんねぇんだよ…」
震えた声でポツポツと地面に水滴が落ちる
「俺はぷっちーの幸せが一番だから」
「じゃあなんで他の奴にキスしようとしてたんだよ…」
それはそうだ、完全に浮気だ。
恋人以外のキスをかわそうとした俺は罪悪感であまり声が出せなかった
「ごめん、あの人とぷっちーを合わせちゃったんだ」
言ってしまった。
あぁ、言い訳は相手にもダメージを与えてしまうようなこと
でも取り返しはつかない、言ってしまったんだから
「ごめんね、こんな奴で」
「…どうでもいい!」
突然声量が大きくなって俺は肩が跳ねた。
「どうでもいいそんなことは!俺はそんないむが好きなんだから!」
「…別れることに関してはいむの本心が聞きたい!」
「俺の幸せならじゃなくて、いむの本当の応えが聞きたいんだ!」
怒鳴る声はまた震えていて、でもそれでも精一杯の声を出して、俺はぷっちーのことを上手く考えられていなかった。
ただ俺はぷっちーの幸せが、ぷっちーが良いなら、と自分の意志は知らんぷりの様に、ぷっちーは俺自身の応えを聞きたかった、俺はそれに気づかなかった
「俺は…」
別れたくない、
「別れたくないよ、」
「ぷっちーがいるから俺は幸せだって感じられるんだ」
「そんな幸せが失くなるなんて嫌だし、ぷっちーの関係が良くなくなるのも嫌だ」
「ぷっちー、俺ぷっちーと別れたくない」
言えた、俺の本心。
ぷっちーは何故か突然ニパッと微笑んで、俺を抱きついた
「それがお前の本心で嬉しい」
「俺も幸せだから別れたくない」
「うん、でももう次からこーゆーことはするなよ」
「わかってるよ」
自分の誤ちは許されないことだけど、ぷっちーは許してくれた、だったら俺も許してもいいんだと思った。
俺はぷっちー以外で幸せなんて掴めない、ぷっちーが俺の全てだったんだ、
暗い静かな細い場所で、俺らは熱い誓いをした
もう二度と、辛い思いはさせない、ぷっちーの幸せを…いや、俺とぷっちーの幸せを考えよう。
俺はぷっちーの支えがあるから、今があるんだと感じた
この浮気者め、でもあの女に想いもないしキスもしなかったからまだ許せた。
次からするな、と言ったけど次なんてないんだろうな
俺はこいつに愛されてるんだから、お前に俺以外はないもんな、お前の全ては俺だもんな
重い責任だけど俺は重くなんてない、それはこいつのことを信用してるからだ
いむは俺以外何もないなら俺を手放さないはずだと分かっていた。
でももし俺が浮気したらお前は別れるとかじゃなくて、でも拘束とか俺が嫌うことはしない、お仕置をしてくれる。
浮気した俺に腹が立つこと、俺への想いを全部、いむはお仕置の時に気持ちや思いを体に分からせてくる。
それがお前だから
まあ別れるって言ったとき、お前の気持ちではなく俺の幸せを願って応えたことに対してすっげぇ腹立つけど
俺の幸せはお前といることだってわからないのかな?
馬鹿な奴だ、そんなところも好きだけど
(お前が気づかなかったこと俺が気づかせてあげたんだから、もっと愛してくれよな)
キスを終えた後、いむの家に行って彼のベッドに2人一緒に寝転がって、また熱いキスをした。
共に、長い夜にキス以上熱い付き合いをして朝を迎えた。