ー”出会い” 番外編ー
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🐇side
🐇「はぁ…」
僕はその日の朝、憂鬱な足取りで学校へと向かっている。
理由は簡単。
「学校がない日に呼び出されてしまった」ため。
本来なら一日中ゲームしたりおうちでゆっくりしようと思ってたのに!
なのに…。
うちの部長ときたら!
〜回想〜
前日の夜
prrr…
🐇「もしもし、ないちゃん?」
🍣「…」
🐇「ない…ちゃん?」
🍣「しょーーちゃぁぁぁあん!!」
🐇「!?なんやねん声大きいな!w どないしてん」
🍣「ぐすっ…たすけて…」
🐇「え、大丈夫?なんか僕に出来ることあるならっ…」
🍣「助かる!!さすが初兎ちゃん!!明日新入生入学式に出なきゃ行けないのに生徒会の資料まとめ終わらなくて…」
あ、これはまずi
🍣「明日学校来て資料まとめ手伝って欲しい!!」
やっぱり
🐇「…ほかの生徒会メンバーどーしたん」
🍣「ほぼ体調不良」
🐇「ええええ明日はおうちにいようと思ったんに…」
🍣「そこをなんとかぁぁ」
🐇「…はぁ。もーー。しゃーなしやで…」
🍣「!!初兎ちゃんまじ最高ありがとう!!!!絶対ご褒美あげるからー!!」
🐇「はいはい、じゃ、明日な」
ー回想終ー
生徒会の仕事を部員に任すなや…w
まぁないちゃん日頃頑張ってるし…
初兎ちゃんが一肌脱いであげましょう…!
とはいいつつ、やっぱり足取りが重いものは重い。
天気も良くは無いし…。
って、あれ?あそこにおるのって…うちの学生?
キョロキョロして…。
新入生かな…。
この辺道複雑やし、迷子なのかな…。
…でも…。
話しかけて嫌がられたらどうしよう
僕は昔から、人が苦手だ。
元々、人との接し方が分からずにいたら
気づいたら_
『きもいから話しかけんなよw』
『うざw つーか、なんで学校きてんの?』
『うわっ!バイ菌だ!ウイルスがうつる!しっしっ!あっちいけー!』
_僕が、何したって言うん…?
ただ、話すことが苦手だった。
話し方が分からなかったんだ。
どうすればいいか悩んでいるうちに、気づいたらこうなってた。
初対面は「印象」が大事なんだ。
だから、
初対面は、こわい。
だけど、どうもあの子をほっておく気になれなかった。
🐇「…もしかして…ダイス学園の新入生さん…?」
🐤「おわっ、!?」
僕は気づいたら、その子に声をかけていた。
だがその子は、ぽかんと口を開けて僕の顔を見たまま、フリーズしていた。
再度声をかけると、やっぱり道に迷っていたそう。
🐇「なるほど…。それなら一緒に行きます??」
これは、人助け。
別に、関わっていくわけじゃな…
🐤「いいんですか!?すみません、お願いします!」
…!
いい子、だな。
これが、僕がこの子に対して抱く第一印象やった。
が、しかし。その後、この子から放たれる「お姉さん」という単語に目をぱちくりとさせてしまった。
たしかに女子っぽい顔と言われることは慣れているが、完全に女の子として間違われたのは初めてだ。
それがガチトーンで言ってるものだから、なんだか気が抜けてしまった
🐇「僕は有栖初兎ですw 初めまして、兎と書いて しょう って読みます!
ダイス学園の新2年生。よろしゅうな〜」
なんだか、この子とは仲良くなれそうな気がした。
謝りつつ、「よろしくお願いします、有栖先輩」と、その子はにこにこする。
初兎でええよ、と伝えると、
🐤「じゃ、初兎先輩!!」
と素直に名前を呼んでくれるのが、今までに3人…
部員しかおらんかった。
緊張してるやろうし、ちゃんと親しみある呼び方で呼んであげたい。
「りうら」という名前らしいので、「りうちゃん」と提案すると、
🐤「!いいですよ!」
とぱぁっと目をきらきらさせる。
かわいいなw
何故か自然と話すことができ、学校まで無事辿り着くことが出来た。
もう少し話してみたいという気持ちもあったが、時間というものはいじわるだ。
もう話すことはない、のかな。
楽しかったな。
🐤「すみません初兎先輩!!また今度!お礼させて下さいっ!!」
🐇「えっ、あ、気をつけて!(?)」
また今度…か。
また、会えるといいな。
この後、同じ日にまた会うことが出来るなんて、誰が予想していただろう。
運というのは、本当にきまぐれだ。
【Fin】
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今回は、第1話〜1.5話くらいの初兎さん側の視点で書かせて頂きました(*´꒳` *)
フォロワー様があと2人達成したら、次回の本編投稿させていただきます!
おたのしみに〜!
コメント
4件
ふぁぁぁぁ かわよい! 🐰さんのこと煽ったやつ表出ろー!