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これは、幸実達が「小学六年生」の頃のお話。
まあ、主人公は違うんだけどね。
「モグモグ、ふーん、今日もとちの小学校は平和と」
俺は、かーり。普通の死神だ。
本当は死神じゃなかったんだけど、事故が起きて死神になってしまった。
あと、本当の名前はかいりなんだけど、なんか死神になるには改名しないとダメらしくて…かーりなんだよね…
だから、かーりって呼んでほしいな。
そして俺は毎回スマホを持っている。ただただスマホでゲームしているわけではない。これはちゃんとした相棒だ。
「かーり、今日の任務、まだ残ってるけど大丈夫そ?」
スマホの中から声がした。その声の主はこーすけ。訳あってスマホの中にいるんだ。
そう、こーすけは電波少年なのだ。
でも、スマホの中にいるだけで実体はある。自分で自分の元の姿に戻れるしね。
「こーすけ、俺は俺なりの考えがあるの、あんまり邪魔しないでほしいな」
「あーはいはい、ごめんなさいね」
俺たちは別に仲が悪い訳じゃない。長い付き合いだからこんなに言い合えるんだ。
「あ、充電しないと」
「うわっ、本当だ」
「じゃあ、ちょっとの間は一人でいてね」
「はーい」
俺はすぐに家に帰って充電器を差してスマホと離れた。
「よし、仕事いくか」
ある人の家の近くにきた。
「えっと、徳川 咸、親に虐待されており、先週色々あって密室空間に閉じ込められ死にかけ状態、か」
俺は紙を見て口角が上がってしまった。俺も虐待されていた身だ。俺の親の場合はネグレストだったんだよね。ずっと俺を無視し続けてたし、飯なんて全然食えなかったしで、最悪だった。あの頃は地獄だったなぁ…………
「よし、行くか」
俺は壁をすり抜けていった。
「よし、ここか」
俺はすっごく固く閉められてる扉を難なく壊した。
「…………みな?」
「…………誰?」
白髪の男の子が俺に向かって言った。
「何?俺はもう生きる気力ないんだけど」
「俺は死神だ、君の命を刈りにきた」
俺は堂々と自己紹介をした。
「ふぅん、まあいいや、俺を殺してくれるんでしょ?いいよ、俺の命を奪って」
彼は本当は元気一杯なのだが、もう生きる気力がないくらい精神が削られたのだろうか。彼ではないくらい落ち込んでいた。
「まあいいさ、俺は君を助けたいだけだし」
「早く楽にしてくれ」
彼は泣いていた。しかし、笑っていた。精神が削られ過ぎて狂ってしまったのだろうか。
「わかった、優しく刈るよ」
俺は持っていた鎌を振りかざした。
「……………お父さん?」
そう言って、彼は倒れた。
「お父さん、か。おかしいな、彼の家にはお母さんしかいないのに」
俺は笑みを浮かべながら言った。
「できれば、早く目覚めて能力をあげたいんだけど」
俺たち、死神の仕事。よくただ命を刈るだけの存在って間違えられてるけど、俺たちの世界ではそんな訳がなくて、相手に能力を与える仕事があるんだ。そのために一回殺さないといけないって訳。
「まあ、目覚めてなくても能力は与えられるんだけど、俺は一部始終を見たいからね」
俺は倒れている咸(みな)の肉体を触りながら言う。
「おっと、そろそろかな」
俺はみなの肉体から離れた。
すると、肉体から光が降り注ぐ。眩しすぎて目を瞑っても眩しかった。そして目を開ける。
「おー、無事だったね!」
「え、俺、死んでたはずじゃ…」
本人も突然のことで困惑しているようだ。
「まあまあ、そんなに考えない!さあ、外に出るよ」
俺はみなの手を掴んで引っ張った。
「ちょ、痛い!引っ張らないで!」
無事、任務完了だった。
「あ、間違えて違う人をロックオンしてたんだ」
俺はこれを見て思った。
「まあいいや、どちらにせよ変わらないでしょ」
俺は画面を見ながら言う。
「まだ続きあるみたいだね、何だか楽しくなりそうだよ」
俺はこの子の過去を掘り下げてみることにした。
「次回、楽しみだよ」
はい、第1話終わり!
これね、ちょっとした物語だから読みきりにしよっかなぁって思ったけど……
3話だけ続くことにしといたぜ☆(何でだよ)
この二人、意外に重要なんだよねぇ……全然出てこないくせに(おい、やめろ)
まあ、次がかーりの過去編かな?
そして、最終話が死神解任だね(おい、ネタバレすな)でも!かーりだって多分死神やりたくてなった訳じゃないだろうし!
かーり)いや、死神の方がいい
…………(はは、ざまぁみ)(°o°C=(_ _;