「やぁエフィリン、遊びに来たのサ!」
耳が自身の足まで届く、リスのような動物に気さくに話すピエロ。
その隣には、少しアヤシイ魔術師が立っていた。
「来てくれて嬉しいんだけど…、実は-」
「最近、僕のポップスターとこの世界との繋がりを閉じるチカラが弱まっているんだ。」
エフィリンが話した瞬間、大きなディメンションホールが現れる。
「エッ、ソレッテ…」
何か気づいたマホロアが焦っている。カービィも不安な顔をしている。
「-えふぃりん、あな、おおきい。ぽよよぽ?(どうしよう?)」
もう我慢出来なかったのか、カービィが少しふるえた声で言う。
「もう僕は、この大きなディメンションホールを閉じることができない。みんな!このディメンションホールに身をゆだねるしかない…!」
周りのワドルディ達は騒ぎだす。
「なっ、何言ってるんだ!?」「エフィリン!希望を捨てじゃあダメだ!!」
「どこかに隠れようよ!まき込まれずにすむかもしれない!」
必死に叫ぶワドルディ達に、エフィリンは落ちついて話す。
「ううん、ディメンションホールは、何でも異次元に吸いこんでしまうんだ…。その前には何をやってもムダなんだ。」
そう言うエフィリンの前にワドルディ達は静まりかえる。
「だから、このディメンションホールに賭けよう。僕たちになるべく近い世界に行きつくのを信じて!」
と言うと、エフィリンは真っ先にディメンションホールに乗りこんだ。
「ぽっ(えっ)、えふぃりん!?ぽよいく!(ぼくもいく!)」
「アッ、チョカービィ…!引っ張らナイデヨ!」
カービィもマホロアを引っ張りながら乗りこむ。
「はぁ、仕方ないのサ…」「よく突っ走るヤツだな…」「ここはエフィリンのことを信じるしかないな…」
とうとう新世界にいる全員が乗りこんだ。
幻想郷の結界が集中している場所-
博麗神社で一人ため息をついている少女がいた。
「はぁ…、なんか紫が『境界を操る程度の能力』を失ったって聞いたけど…。これじゃあ、外来人がわんさかやってくるし、めんどくさいわ〜」
彼女は幻想郷で知らない者はいない、楽園の素敵な巫女・博麗 霊夢である。 普段はだらしない巫女だが、異変解決のときは幻想郷でも高い実力を誇る。
ドーン!
博麗神社のどこかで大きな音が聴こえた。霊夢はすぐさま音が聴こえた現場に向かう。
「なっ、何事よ!まさか、神社のどこかが壊れてないでしょうね!?」
心配しながら現場に到着した霊夢は、素早く戸を開けた。
「なっ、なんじゃこりゃー!?」
部屋にはカービィだけでなく、国旗のボールや自身の等身まである筆を背負った骨、水兵の格好をした青年がいて、それぞれ寝ていたり気絶していた。
コメント
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続き見たぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!
初コメ失礼します! サムネでは無いけど画像でもうこれは神作品と感じました…モットノビロー!