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🍁「この家凄いね、こんなところに住んでみたい」
💄 「そうなの?じゃあ住もうよ!」
🍁「何言ってるの??」
💄 「ここ、私のお家!早く入って!」
🍁「えぇ!?」
ガチャ
古い扉とは違う綺麗な音が鳴り、美しい扉が開いた
すると黒い大きな犬が走ってくる
💄 「チャーリー!お昼寝の時間じゃないの?」
👤「ベリー、どこへ行っていたの」
💄 「お母様!もう帰ってきてたのね!」
ベリーとは違い黒髪の綺麗な人が門から歩いてきた
ベリーのお母さんなら30くらいか?それにしては老けているようだけど
そんなこともあるか
ベリー、いつもより話し方が丁寧だな
👤「えぇ…後ろの人はどなた?」
🍁「レミィです、えっと…」
💄 「家族よ!お母様、バナナパーティーをしましょう!」
👤「却下よ、こんなぼろぼろの子を家にあげる訳にはいかないわ」
💄 「どうして?レミィには衣食住ないらしいの、だから………」
👤「いいえ、だめよ」
💄 「何より私、レミィにお化粧をしたいの!」
🍁「ベリー、もういいよ」
分かってた
こんなに綺麗でお金持ちの人が私を家族に迎える?家にあげる?無理に決まってる
なんで私は期待しちゃったんだろう
これが普通なんだから
👤「〜〜〜〜」
💄 「〜〜〜!」
ベリー、いつまでお母さんと喋ってるんだろう
💄 「レミィ!行くよ!」
🍁「え?」
👤「待ちなさいベリー!」
突然ベリーが私の手を引っ張り走り出した
💄 「ついてきちゃダメチャーリー!」
黒い大きな尻尾をぶんぶん振りながら追いかけてきた
それをベリーが必死に止め、また走り出す
なにがしたいの?
道行く人にジロジロ見られる、きっと綺麗なベリーと小汚い私が何故一緒にいるのか考えているんだろう
🍁「ベリー!」
💄 「はぁ…どうしたの?」
ベリーは走り続けて息が荒くなっていた
8歳の子にはキツイ距離を走った
🍁「どこ行くの!なんのために走るの!ベリーは犬とお母さんと一緒に暮らしていればいいじゃん!」
「なんで私にこだわるの!?」
🍁「あっ…」
私を気にかけてくれるベリーに当たってしまった
でも、これでいいのかもしれない
私がさっき言ったように犬とお母さんと暮らしていれば
という言葉がよぎったそのとき
💄 「…レミィはさ、私の事嫌い?」
🍁「いや…さっきのは」
💄 「私さ、初めにあったとき言ったよね」
「私レミィの不思議な魅力が大好きなの!」
「レミィってば性格も顔もぜっっっんぶが素敵!」
「だからさ!一緒にあのお屋敷に住まない?」
🍁「お屋敷に……??」
「あの汚いお屋敷に!?」
お家に着いたら何しよう、やっぱりバナナパーティーかしら?
🍁「こんなところに住んでみたい」
💄 「じゃあ住もうよ!」
ベリーはお家を気に入ってくれたみたいなの
やっぱりレミィと出会ったのは運命ね!
家に着いたらチャーリーがお出迎えしてくれたわ
レミィの不思議な魅力に惹かれたのかしら?
👤「ベリー、どこへ行っていたの」
今日はお母様の帰りが早かったみたい、怒られちゃった
👤「えぇ…後ろの人はどなた?」
💄 「家族よ!バナナパーティーをしましょう!」
👤「却下よ、こんなぼろぼろの子をあげる訳にはいかないわ」
💄 「どうして?」
どうして?なんで?お母様にはレミィが悪く見えているの?こんなに可愛いくていい子なのに
お母様にわかって貰えないなら……お母様のいない所へいけばいいんだ!
💄 「レミィ!行くよ!」
🍁「え?」
お母様のいない所……そうだ!あのお屋敷!あのお屋敷ならお母様も寄り付かないはず!
このまま走り続けたらお母様にも追いつかれないはず……!
🍁「ベリー!」
💄 「はぁ…どうしたの?」
🍁「なんで私にこだわるの!?」
レミィはなにか勘違いしているのかな
私がレミィを「気にしてあげている」と思っているのかな
💄 「…レミィはさ、私の事嫌い?」
🍁「いや…さっきのは」
💄 「〜〜!」
💄「だからさ!一緒にあのお屋敷に住まない?」
🍁「お屋敷に……??」
「あの汚いお屋敷に!?」
ベリーとレミィはあのお屋敷に住むことを決めた
そしてベリーはこの瞬間に、「フライン」の苗字を捨てた
名前、ベリー
苗字がないのは親元から離れたため
名前、レミィ
苗字がないのは親が死んだ時に捨てたため
名前、(不明)・フライン
ベリーの母
名前、チャーリー・フライン
ベリーの愛犬
ラブラドール黒