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とある屋敷とふたりの少女

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とある屋敷とふたりの少女

3 - 第3話あのお屋敷へ

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2024年01月23日

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🍁「この家凄いね、こんなところに住んでみたい」

💄 「そうなの?じゃあ住もうよ!」

🍁「何言ってるの??」

💄 「ここ、私のお家!早く入って!」

🍁「えぇ!?」


ガチャ


古い扉とは違う綺麗な音が鳴り、美しい扉が開いた

すると黒い大きな犬が走ってくる


💄 「チャーリー!お昼寝の時間じゃないの?」

👤「ベリー、どこへ行っていたの」

💄 「お母様!もう帰ってきてたのね!」


ベリーとは違い黒髪の綺麗な人が門から歩いてきた

ベリーのお母さんなら30くらいか?それにしては老けているようだけど

そんなこともあるか

ベリー、いつもより話し方が丁寧だな


👤「えぇ…後ろの人はどなた?」

🍁「レミィです、えっと…」

💄 「家族よ!お母様、バナナパーティーをしましょう!」

👤「却下よ、こんなぼろぼろの子を家にあげる訳にはいかないわ」

💄 「どうして?レミィには衣食住ないらしいの、だから………」

👤「いいえ、だめよ」

💄 「何より私、レミィにお化粧をしたいの!」

🍁「ベリー、もういいよ」


分かってた

こんなに綺麗でお金持ちの人が私を家族に迎える?家にあげる?無理に決まってる

なんで私は期待しちゃったんだろう

これが普通なんだから

👤「〜〜〜〜」

💄 「〜〜〜!」

ベリー、いつまでお母さんと喋ってるんだろう


💄 「レミィ!行くよ!」

🍁「え?」

👤「待ちなさいベリー!」


突然ベリーが私の手を引っ張り走り出した


💄 「ついてきちゃダメチャーリー!」


黒い大きな尻尾をぶんぶん振りながら追いかけてきた

それをベリーが必死に止め、また走り出す


なにがしたいの?


道行く人にジロジロ見られる、きっと綺麗なベリーと小汚い私が何故一緒にいるのか考えているんだろう


🍁「ベリー!」

💄 「はぁ…どうしたの?」


ベリーは走り続けて息が荒くなっていた

8歳の子にはキツイ距離を走った


🍁「どこ行くの!なんのために走るの!ベリーは犬とお母さんと一緒に暮らしていればいいじゃん!」

「なんで私にこだわるの!?」


🍁「あっ…」


私を気にかけてくれるベリーに当たってしまった

でも、これでいいのかもしれない

私がさっき言ったように犬とお母さんと暮らしていれば

という言葉がよぎったそのとき


💄 「…レミィはさ、私の事嫌い?」

🍁「いや…さっきのは」

💄 「私さ、初めにあったとき言ったよね」

「私レミィの不思議な魅力が大好きなの!」

「レミィってば性格も顔もぜっっっんぶが素敵!」

「だからさ!一緒にあのお屋敷に住まない?」

🍁「お屋敷に……??」

「あの汚いお屋敷に!?」



お家に着いたら何しよう、やっぱりバナナパーティーかしら?


🍁「こんなところに住んでみたい」

💄 「じゃあ住もうよ!」


ベリーはお家を気に入ってくれたみたいなの

やっぱりレミィと出会ったのは運命ね!


家に着いたらチャーリーがお出迎えしてくれたわ

レミィの不思議な魅力に惹かれたのかしら?


👤「ベリー、どこへ行っていたの」


今日はお母様の帰りが早かったみたい、怒られちゃった


👤「えぇ…後ろの人はどなた?」

💄 「家族よ!バナナパーティーをしましょう!」

👤「却下よ、こんなぼろぼろの子をあげる訳にはいかないわ」

💄 「どうして?」


どうして?なんで?お母様にはレミィが悪く見えているの?こんなに可愛いくていい子なのに

お母様にわかって貰えないなら……お母様のいない所へいけばいいんだ!


💄 「レミィ!行くよ!」

🍁「え?」


お母様のいない所……そうだ!あのお屋敷!あのお屋敷ならお母様も寄り付かないはず!

このまま走り続けたらお母様にも追いつかれないはず……!


🍁「ベリー!」

💄 「はぁ…どうしたの?」

🍁「なんで私にこだわるの!?」


レミィはなにか勘違いしているのかな

私がレミィを「気にしてあげている」と思っているのかな


💄 「…レミィはさ、私の事嫌い?」

🍁「いや…さっきのは」

💄 「〜〜!」

💄「だからさ!一緒にあのお屋敷に住まない?」

🍁「お屋敷に……??」

「あの汚いお屋敷に!?」


ベリーとレミィはあのお屋敷に住むことを決めた

そしてベリーはこの瞬間に、「フライン」の苗字を捨てた


名前、ベリー

苗字がないのは親元から離れたため


名前、レミィ

苗字がないのは親が死んだ時に捨てたため


名前、(不明)・フライン

ベリーの母


名前、チャーリー・フライン

ベリーの愛犬

ラブラドール黒

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