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ピクッ
僕は気配を感じ木から降りた
フロイド
「あ〜、シャチちゃん起きた〜」
『なんだ?』
フロイド
「ねぇねぇユウ達は?暇なら今から
モストロ・ラウンジ行こうよ〜」
『いや、いい』
フロイド
「ええ〜、まあいいや。連れてこ」
『なっ何をする?!』
フロイド
「暴れないでよ〜 締めちゃうよぉ?」
『締められるぐらいなんでもない
だから降ろせ』
フロイド
「ヤダ」
フロイドに抱えられ、そうこう
しているうちに着いてしまった
ジェイド
「レイさん!フロイドが連れて
いらっしゃったのですね」
フロイド
「木の上で寝てたのを見つけたんだ〜」
ジェイド
「木の上?」
アズール
「ジェイド、どうしm
レイさんでしたか」
『ハァ ああ、そうだ
とりあえず降ろしてくれ』
フロイド
「ああ、ごめん」
『それで、何か用があったのか?』
フロイド
「遊ぼうと思って」
『は?』
ジェイド
「レイさんには興味がありましてねえ」
アズール
「レイさんはユウさんと同じ所から
来たはずなのに全然違いますから」
帰してくれそうにもないな。チッ
僕は早く元の世界に帰る方法を
探さないといけないというのに
が、そんな願いは叶わず夜になった頃
フロイド
「ねぇねぇ、シャチちゃん!
泊まってこうよ」
ジェイド
「そうですね、それがいい」
アズール
「部屋ならありますので
心配はいりません」
『いい、大丈夫だ』
アズール
「まあまあ、そんな、事言わずに」
『(╬ - -)ピキッ』
ドスーーーーーン!!!
「『!!』」
僕達は音の鳴った方へ向かった
ジェイド
「おや、こんな深夜にどんなお客様が
いらっしゃったのかと思えば」
フロイド
「食べ物盗みに来た泥棒かと思って
締めに来たのに、小エビちゃんと
アザラシちゃんかぁ。なーんだ
つまんねーの」
グリム
「ほぇ、?オラエら、なんでここに?」
フロイド
「なんでって、おれら冬休みは流水で
家に帰らないって言ったじゃん」
グリム
「それじゃあ、ここは
オクタヴィネル!?」
ジェイド
「はい。オクタヴィネル内の
モストロ・ラウンジです」
グリム
「や、やった〜〜!オレ様達
ついに牢獄からの脱出が成功
したんだゾ!」
『!』
牢、獄
絨毯
「♪♪♪」
ジェイド
「牢獄とは?」
フロイド
「つーか、その四角いヒラメ
みたいなの、なに?」
ジェイド
「カリムさん所有の魔法の絨毯に
よく似ていますが」
そんな話をしていると
複数人の足音が聞こえて来た
寮生
「もう逃げられないぞ、盗人どもめ!」
「大人しくお縄につけ!」
グリム
「ふな”っ!こんな所まで追って
来るなんて、なんてしつけー奴ら
なんだゾ!」
アズール
「君達、こんな深夜に
一体何の騒ぎです?」
寮生
「お前は、オクタヴィネルの寮長
アズール・アーシェんグロット!」
アズール
「これは一体、どういう
状況なんですか?」
寮生
「オクタヴィネルには関係のない
ことだ!大人しくそこの2人を
引き渡して貰おうか」
アズール
「よく見れば、床に転がって震えて
いるのはユウさんとグリムさんじゃ
ありませんか。あまりにも小汚い
ので、雑巾かと思いましたよ」
ユウ
「慈悲の心でお助けください!」
アズール
「ふむ」
寮生
「引き渡さないのであれば、
お前達もただでは済まさないぞ!」
フロイド
「はァ?誰に向かって言ってんの?」
アズール
「モストロ・ラウンジでは、いかなる
揉め事も認めません。ここは紳士の
社交場ですから」
寮生
「なんだと?邪魔する気か」
「構わん。実力行使あるのみだ!」
仕方ない。牢獄とは何か聞かないと
いけないからな。早々に退場してもらおう
僕は跳び、一気に距離を
縮めて回し蹴りを食らわした
「「ぐあ”っ!」」
『さっさと寮に戻れ』
そこに圧を加えてみれば、どうだ
寮生
「い、いいいったん退却だ!」
スカラビア寮生の奴らは去っていった
フロイド
「シャチちゃん、コワイ」
ジェイド
「え、ええ、同感です」
アズール
「まぁ、と、ともかくです」
『何があった?』
ユウ
「あ、え、ええと・・・」
〜〜〜
アズール
「スカラビアの寮長が圧政を?」
グリム
「そう!寮生達が毎日カリムに
大変な目にあわされてるんだゾ」
アズール
「あのカリムさんが、そんなことを?」
フロイド
「えー、ラッコちゃんって
そういうことするタイプなんだ?」
ジェイド
「あまりイメージにありませんね」
グリム
「副寮長のジャミルってヤツがめちゃ
くちゃ困っててよ。この学園にしては
珍しくいいヤツで、オレ様ちょっぴり
同情しちまったんだゾ
で、そんなピンチだってのに、
学園長は全然連絡つかねーし!
本当に無責任なヤツなんだゾ!」
いいヤツ、バイパーが?
ならおかしい点がいくつかあったな
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グリム
「オレ様、真面目で有能だからな〜!
学園長に頼られるのも仕方ねぇこと
なんだゾ!」
ジャミル
「へぇ、そうなのか。学園長にね
それは使えるかもしれないな」ボソッ
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ジャミル
「君達が来てくれたら、寮長も
喜ぶだろう”来てくれるな”」
ユウ
「はい、喜んで!」
『!』
なんだ今のは?これは洗脳と似た感覚
鬼によくされたものだ
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ジェイド
「アズールは、ジャミルさんと
同じクラスでしたよね」
アズール
「ええ。選択授業も同じことが多い
ので、よくご一緒しています
グリムさんの言う通り、彼はこの
学園では珍しいタイプかもしれません
あまり主張がない。というか、
大人しく地味というか」
フロイド
「あー、俺もバスケ部でウミヘビくんと
一緒だけど、イイコちゃんなプレイ
するヤツって印象
他の寮にあんま興味ないから知ら
なかったけど、スカラビアの副寮長
だったんだ?」
ウミ、ヘビ。蛇?蛇に、牢獄
ドクン ドクン ドクン
心臓の音がうるさい
頭の中が真っ白になる感覚がする
アズール
「レイさん?」
『! なんだ』
ジェイド
「大丈夫ですか?手に爪が食い
込んで血が流れていますが」
どうやら無意識のうちに手を
強く握っていたようだ
フロイド
「明日スカラビア寮に
行くけど手当する?」
『これぐらい問題ない』
リーチ、アズール
「「…」」
ポタ ポタ ポタ
黒いシミは、増える増える