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「うん…そう、してみようかな…」



そう言うとあからさまにホッとした顔をしていた


ただ俺は胸が苦しくて仕方がなかった

ごめんなさい

と心のなかで謝った



「ただね、約束して欲しい。まだ移植はしない。今は二人で過ごしたいから…。あと、俺が治療中のときは病室に入ってこないこと。

…苦しんでる姿見せたくないんだ。これだけ、守れる?」


「うん、うん…!…ありがとう…。」



初夏になり、日も長くなってきた。

これからやりたいことはたくさんある。

でも、ただ二人でいれるだけでいい。



「どこ行きたい?」



そんな話に花を咲かせて二人で喋った




5月10日


嘘を、ついた

移植するつもりはないのに

悲しませたくなくて

嘘をついた

治療中に病室に入ってこないでって言ったのは

嘘をついてることをバレないようにするため

最近、どんどん体調が悪くなっていってる

お医者さんは

「1年も生きられないかもしれない。」

と言っていた

止まない雨はない

あけない夜はない

なんて綺麗ごとだ

でも、少しでも君が青空の下を歩けるように

俺が助けるから

残りの365日 〜生きたい俺と死にたがりの君の話〜

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