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31. ◇愛しいかけがえのない存在
今回の出張で自分とエリカ、自分と妻との関係を考えてみた。
妻のことは不倫していた頃も今も、愛しいかけがえのない
存在である。
不倫を知られた時の冷静な妻から、私に対して冷たかったことへの
謝罪と、今後も死がふたりを分かつまで仲の良い夫婦でいたいから
相手とは別れてくださいとお願いされたときは、驚きと共に、ほっと
したものだった。
何故かある時期から冷たくされていると感じるようになった。
妻に好かれていないことに気付いた時のShockは相当な
ストレスになり、気がつくとその寂しさをエリカで埋めていた。
そのお蔭で、妻に対して劣等感をなんとか持たずに、以前と
変わらない態度で接することができた。
エリカに好意は持てても妻に捧げてきた同じだけの愛情を
持ったわけではなく、だからといってただの遊びでもなかった。
彼女は私にとって、ひととき安らげる止まり木のような癒しの
存在だったのだ。
妻から以前感じていたような愛情を再度完全に獲得するまでは、
必要な場所であり、存在だったのだ。
だからこそ、関係を長引かせてしまった。
妻からの愛情をどれくらい取り戻せるのか自信がなかったのだ。
◇ ◇ ◇ ◇
出張先に旅立つ日までの家族と過ごした日々は、
本当に皆で笑いあい、たくさんのおしゃべりをし、楽しかったな。
これからも家族を大事にしていきたいと思う。
妻をもっともっと大切にしていきたいと、旅先でも切実に思った。
私は昔も今も妻が大好きだ。
そんなふうに気持ちも新たに、私は家路へと急いだ。
最愛の妻と子供たちの待つ我が家へと。
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#不倫
#離婚