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お前は神に見捨てられたのだ、忌まわしき子よ。お前は人々に厄災を齎すもたらすのだ。

我はお前のことをどんな時でも見ている。お前がお前の行く道を外したのなら我はお前を殺す。

忘れるなお前は _


「おっ来たな!」

僕は時間通り灯月館についた

「ノアお前に聞きたかったことがあるのだが」

「なんですか?」

「お前戦えるのか?」

ノアは武器なんて持ってないし記憶もない。自分が戦えるかどうかなんて考えたことがなかった。

「すみません。考えたこと無かったです…」

「…そうかじゃあお前は戦わなくていい」

暖かい風が吹いている。

「お前の安全は俺らが保証する」

炎麗はそう呟いた。

「あ、ありがとうございます!」

「でもこれは持っておけ」

火の玉のような形をしている白色の石が紐についているお守りを渡された。

「効果があるかどうかは分からないが」

場の空気は糸が張っている様な感じだ。緊張しているそれもそのはず。 今から自分は命が無くなるかもしれないこの場に帰ってきたら一人欠けるのかもそれない、いや、もっとだ一人二人三人最悪の場合誰も帰ってくこなくなるのかもしれない。

それでもこの人達はこんな一人の人の為に命が無くなってもいい。 そう覚悟してきたのだろう。

「よし行くぞ」

ノアも覚悟を決めなければいけない。

自分のためにも。


「着いたな…」

枯れ果てた草木。禍々しい色で霞んだような霧が一面中漂っている。

「ここが寂蛇の大穴の最下層か」

「こんな所人生に一度ぐらいしか見ないでしょうね…いや人生に一度も見ないでしょうね」

寂蛇の大穴の最下層。ここは大昔、厄砕の神が魔龍を討伐する際に使った戦場。 今は仙人一人で邪気や妖魔を封印しているらしい。

「人間が寄っていけない理由が見ただけでも分かるよな」

魔気や瘴気をある程度封印できていたとしても、魔気や瘴気が影響を及ぼした物は封印できていないらしい。なので魔気が封印されていたとしても安心してはいけないのだ。

本来人間がここに近寄ってはいけない理由は、体が魔気に耐えれなくなり、魔族になってしまうからだ。ノア達が今ここに居られるのは先程もらったお守りの加護のおかげらしい。

お前は災厄を人々に齎すのだ。

「うっ…」

「…ノア?」

声が聞こえたと同時に体中に激痛が走る、体に力が入らなくなり、ノアはその場に倒れた。耳を強く塞いでもずっと声が聞こえる。

(息が、しづらい。なんで…)

我はお前のことをどんな時でも見ている。お前がお前の行く道を外したのなら我はお前を殺す

忘れるな、お前は_

視界がぼやけて何も見えなくなると、記憶で目の前がいっぱいになり体の痛みも強くなった。一気に流れ込んできたせいで、よくわからなかったけど。そうだ、思い出した。多分、これは。

「あぁ…」

「ノア!どうしたんだ?!」

呪われているのだ。

(僕が一番思い出したく無かった、記憶だ)

「大丈夫ですか?!しっかりしてください!」



『世界樹の代理人』

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