お前は神に見捨てられたのだ忌まわしき子よ
「お前に何が分かる…」
人間は、実に愚かで滑稽だな?己と国とを助けるためだけに一人の餓鬼を我に差し出すとは、反吐が出るな。
この我が餓鬼一人で満足するわけ無いだろう?
お前も憎いだろう?あの貴族身分の豚共の為に己の命を差し出すなど、あの豚共にお前の両親は殺されたのだぞ?。
「何が言いたいんだ!」
我の願いは、この世界を一からやり直し過ちを犯した者共を粛清することだ。神々さえもな!
我と契約しろ。そしたら、お前に我の力を貸そう、そしてお前も我に力を貸せ。我の願望の為とお前の復讐の為に
「僕は…お前に力を貸す。」
そうか、力を貸すか!お前はその道を選んだのだな。
我はお前のことをどんな時でも見ているお前がお前の行く道を外したのなら我はお前を殺す
忘れるなお前は
呪われているのだ。
「おいノア!しっかりしろ!」
霧がどんどん濃くなる、息苦しくなるほど。
そうこれは普通の霧ではないのだ。
魔気、人々はそう呼んでいる。魔気は通常の人間が長時間吸い続けると発熱や呼吸困難を起こす。死んだ奴らの怨念だ
**霊避勾玉、**は周りの邪悪な物を無効化する能力の持つ魔鉱を使い作った物だ。
炎麗は、これがあれば寂蛇龍穴の魔気や妖魔も少しは人体に及ばす影響も少しは楽になるだろうと思っていたが、流石に限界が近いようだ。
「炎麗…!このままだと全員命を落とすぞ!」
「あぁわかってるよ…ただ俺はここで命を落とすわけにはいかない!お前達もな!」
「瑠姫お前の術を使え!お前の術なら数分は持つ!」
「…分かりました!」
太陽の光を浴びた海の輝きと露草色を纏った睡蓮の花で、地面でいっぱいになる。それと同時に、甘雨の様に見えない空から花弁が踊り子の様に舞っている。
瑠姫の術、水面の儚は近くにいる者の状態を回復しつつ周りの魔気を少し祓う術だ。
ただし術を使うには多くの体力を消耗するそれを考えれば持つのは数分程度だろう。
「飛雷、お前に頼みがある」
「炎麗…?」
「飛雷お前の術、主電煌は、お前が知っている場所であればどこにでも一瞬で移動できる」
本来であれば炎麗が直接、天樂に今の状況を伝えれたらよかったのだが。主電煌は 術師しか移動できない。
「その術を使って天樂様のところに行ってここに連れてきてくれ」
「分かったす必ず戻ってくる、天樂様を連れて」
本当は炎麗自身が行きたかった、友をこんな目に合わせたくなかったのだ。実は天樂様の近くの魔気はもっと怨念が強い物だ。
炎麗は飛雷を信用している。
飛雷は「必ず戻ってくる」そう言ったからには俺は飛雷の言うことを信じて待つそれだけだ
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!