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ルシファーは深く溜息を吐いた。
「つまり、お前は俺たちをこっちに転移させ、しばらくはNRCに通いながら生活をするつもりだったが…うまく話がついておらず、学校には通えず、住居は人が住めるような状況ではなかった………ということか?」
ソロモンは答える。
「要約すると、そうなるね。」
「で、ソロモンの力があれば、今すぐにでも俺たちは元の世界に帰ることができる、と。」
ソロモンは残念そうに言う。
「まぁ、そうなるんだけど〜。帰りたいなら帰れるけど、RADの仕事とか、全部問題ないんだよ? いっぱい準備してきたしさー、せっかくなら異世界で遊びたくない?」
「だが現状、住む場所は無く、学園へ入学出来ない故に、此処での身分も保証できない。ならば、帰るしかないだろう。」
悪魔も天使も人間も、静かに話を聞いていた。ふと、レヴィは記憶を辿ってみる。そして何かに気がつき、おずおずと話し始めた。
「あ、あの、、でもさ、学園長、僕を編入生として入れてくれるって言ってたよね?? で、この寮も掃除して使っていいって。て事は、ちょっと人数増えるけど、、僕たち全員編入生として暫く此処に滞在できるんじゃない??せっかく異世界に来たのに、すぐ帰るのもなんだし…」
ソロモンの瞳が輝く
「な〜んだ! 個人の編入の許可は貰ってたのか! なら、大丈夫さ! 学園長さん、俺たちの編入の許可と、此処に住むことの許可を貰いたいんだけど…」
「し、しかし、こんなイレギュラー…学園への侵入を許したことがバレれば私は大変なことに…!!」
「でも、レヴィの編入は許したんだよね? なら、俺たちも大丈夫の筈だよ! マレウスからもお願いしてくれ。」
ソロモンは後ろを振り返り、マレウスを見た。マレウスはこくりと頷く。
「学園長、僕からもお願いしよう。ソロモンは大切な友人だ。それに、彼らの使う魔法はどれも僕たちの知らないものばかりで、皆にも良い刺激となるだろう。リリアもそう思うだろう?」
「あぁ、そうじゃのう! 何より、面白そうじゃ! 此処の生徒は皆、面白いことが大好きじゃからのぅ。ほれ、皆目が輝いておろう?」
新しいファッション…!
新しいビジネス…!
新しい魔法…!
生徒達の顔には希望と野望が煌めいている。
「ほら、生徒達も俺たちが此処で暮らすのに賛成みたいだよ。許可してくれる? 学園長さん。」
「んんんっ、、、……………はぁぁぁぁぁぁ。 仕方ないですね、許可しましょう。た、だ、し!! 絶対に問題は起こさないでくださいよ! ただでさえ問題児が多いのに、これ以上面倒ごとを増やされたら困りますからね!!」
「よし! これで滞在の許可はOKだね♪」