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ようこそ、俺たちの世界へ

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ようこそ、俺たちの世界へ

第4話 - 4．トラゾー

500

2024年03月07日

#日常組

#マイクラ実況者

#ぺいんと

#しにがみ

#クロノア

#トラゾー

冬望　。

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冬望　。

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4．トラゾー

俺にとって､ゲームはただの暇つぶしだった。

みんなやってるからゲームを始めて､なんとなくゲーム実況動画を投稿して、なんとなくファンが着いてきただけだった。

しかし､そんな日々は「ある日」突然変わった。

「．．．あ､昨日の動画まぁまぁ伸びてる」

アナリティクスを確認しながらつぶやき、暇だしSNSの巡回でもするか､とサイトを開く。

と､めずらしく1件のDMが来ていた。

「なんだ．．．?」

こんな俺にDMなんて､見る目がないなと思いながら､軽く目を通すつもりでDMを表示させた。

すると。

「ぺいんと．．．?｣

差出人の名を見て､俺は首を傾げた。

名前は見覚えがあるが､面識も何も無いゲーム実況者である。

要件はというと。

「．．．コラボ．．．か。」

メッセージを読み終わって呟く。

普段は俺もぺいんとさんも､コラボはしない派の個人ゲーム実況者なのだが､なにか参加型などをするのだろうか．．．?

俺は奥さんが今絶賛作っているビートルートスープの匂いを感じながら承諾のメッセージを送信した。

しばらくしてやり取りが終わった。

俺たちはマインクラフトというゲームのサーバーで明後日に集合することを決めた。

「明後日か．．．」

カレンダーを見る。

【3月9日】の枠には､何も書かれていなかった。

俺はおもむろに立ち上がり､

緑色のペンでぐるぐると印をつけた。

幕間．ぺいんと

計画は順調に進んでいた。

3月1日に俺がこの世界の異変に気づき。

3月3日にクロノアさんを俺のサーバーに勧誘。

3月5日はしにがみくんを誘ってミニゲーム制作を依頼して。

3月7日にトラゾーに連絡した。

そして､3月9日。

ばらばらになった俺たちが､この日に集結する。

あの声は､多分その事を暗示していたのだと思う。

「また会おう､俺たちの世界で．．．ね」

俺は呟いて､PCに向き直った。