いやいや一条様について行き、校門の近くに着くと、門の前で真っ黒の高級車が止まっていた
僕は唖然としてしまった
こんな高級車というか、車自体あんまり見ない田舎に住んでたし、高いものってことを知ってたから、高校生でこれに乗るのか…と思ってしまった
神様は不幸だよね…。と車を見ていたら「さっ、乗って」と一条様の声の方を向くと、車のドアを開けて待っている
やっぱり、何されるかわかんないから、帰るかっ!なんて言ったらダメだから、なんか誤魔化す方法…。
あっ!「一条様…僕、用事思い出しちゃったーーー!行かないとー」と一条様に聞こえる声で言ったが「ハイハイ。ゆずたん、行きますよ~」とドアから離れて僕の腕を引っ張って無理やり車の中に入れられた
ん…?ゆずたん!?
ゆずたんって言った!?つばさくんだけにしか許可してないあだ名!と思っていたら「ゆずたん、もう少し奥に行ってくれ」と言われ、素直に席を移動する
あれ?また言った?
ゆずたんって言ったよね?
あれ?おかしいよね…と不思議に思ったが、一条様が座り車はゆっくりと座った
車の窓から外を眺める
学校の周りは森林だらけで、空気は美味しいけど、東京にいるって言う感覚はない…
流れていく景色に昔のことを思い出した
お母さんとお出かけにいったとき、バスに乗って、行先は忘れてしまったけど、バスの運転手さんとか、乗せてってもらう人にはお礼を言わないとね!ゆきちゃんって言われたことを思い出した
よし、お礼を言おう
「あの…」と言うと一条様が反応してしまった「ん?なんだ?ゆきたん」
「いや、一条様じゃなくて、運転手さん、乗せてくださり、ありがとうございます!」と座ったままペコッとお辞儀をした
「いえいえ、お礼を言うなら蓮様の方ですよ」と言うと「そうだぞ、ゆずたんなんてな…。お礼なんか言い。俺の事に付き合ってもらってるんだからな」となんか、ちょっとイケメンぽいことしやがって、意地悪してやる!「なら、お言葉に甘えて?お礼言いません!」
「ハハハッ…それでこそゆずたんだ」
また、ゆずたん…
「あの!一条様」
「今度はなんだ?」
これ言っていいよね?うん!多分大丈夫なはずっ!
「ゆきたんって呼ぶのそろそろ辞めてくれません?」
「俺が呼ぼうが呼ばまいが勝手だろ」
た、確かにそうだけども…
「じゃあ、2人の時しか呼ばない特別な呼び方にするか!」と調子に乗り始めたので「しません!」とキッパリ断った
コメント
2件
投稿がち感謝‼️‼️‼️‼️一条様がゆずたんって呼ぶの好き🥰🥰1番推してるカプです!
一条様ゆずたんって呼んでるの可愛いんですけど