「はぁ〜…疲れたぁ〜」
サーフィーが服を着ながら言う。
「お前やり過ぎだろ。顔ぐちゃぐちゃだぞ?」
「大丈夫大丈夫!まだ生きてるから!」
笑顔で言うサーフィーを横目にグルは溜息をつく。
するとそこにクルルが来た。
「うわっ!なんか肉の塊になってる…」
「クルル〜仕事してよ〜」
「証拠見つけたの誰だと思ってるんですか?」
「僕だって主人を風呂に行かせたじゃん。」
「えーーー?けど手出されかけてましたよねぇ?」
少しずつ声のトーンが上がっていく…
そこにヤバいと思ったのかグルが来た。
「早く帰るぞ!!依頼がまだあるんだから。」
「え〜…はーい。」
クルルとサーフィーは睨み合って
プイッと外方を向いてしまった。
帰って一時間半程経った頃。鈴の音が店内に響く。
「依頼があるのですが」
キリッとした格好良い男が入ってきた。
それにサーフィーは不機嫌そうに聞く。
「どーしたんですかぁ?」
「誹謗中傷されてしまって…
最近それがストレスになっているんです。」
男は泣きながら言う。それにクルルは言う。
「ふぅん。復讐すればよいのですか?」
「…はい。」
「分かりました。代わりに復讐して差し上げましょう。
なので貴方の大切なものをください。」
それに依頼者は待っていましたとばかりに言う。
「子供を…差し上げます。」
「…は?」
サーフィーは動揺しながら言った。
「こ、こんな依頼に命を…?」
「はい。少し、色々ありましてね…」
「本当はこんなことしたくないけど…]
依頼者は窓を見ながら言った。
「明日、子供を連れてきます。申し訳ないのですが
こうするしかないんです。」
そして依頼者は一礼して帰っていった。
「おかしいよ。こんなの。」
サーフィーは下を向いて唇を噛む。
「依頼者もなにかあるんでしょう。」
「でも…」
「サーフィー。そういう仕事だ。これは。」
「…」
サーフィーは黙ってしまった。
気まずい空気がしばらく続く。
「何かあったとしても、それは許せない。」
「兄ちゃんはさ、なんで人の大切なものを貰うの?」
「他にあるんじゃない?」
サーフィーの目には涙が浮かんでいた。
「人にとって一番大切なものは何か…ではない。」
「俺が試しているのは嘘が付けるかだな。」
「は?」
グルは続ける。
「分かりやすく言おう。命と同じほど大切なものがある。」
「あったとして…それが渡せるか?」
「…………」
「渡せるわけないじゃん。」
「なら、代わりに渡せる限りで大切なものを渡す。」
「それなら合格だ。だが奥さんとか子供を渡すやつは…」
「不合格だろう。何かがある。そうだろ?」
「…うん!」
「つまりそれも探るってことですか。」
クルルが言った。
「当たり。誹謗中傷をサッサと片付けてすぐに探る。」
「いいな?」
「はい!」
「うん!」
それから三人はまず誹謗中傷に対応することにした。
「依頼者のアカウントを調べました。」
クルルは一つのアカウントを指さして言った。
「わ〜凄い叩かれてるね!」
「とんでもねぇな。乗り込むぞ。」
「三人でアカウント作ります?」
「いや。面倒くさいから一つでいい。」
「クルル、対応できるか?」
「もちろん。」
クルルはそう言い誹謗中傷をされている
投稿のコメントに乗り込んだ。
kururu)失礼しますm(_ _)m
Rさんの誹謗中傷をしているのは貴方ですよね?
S)あ?なんだよテメェ。殺されてぇのか?あ?
kururu)そんな気はありませんよ。
貴方こそこんなこと言っていいんですか?
S)あ?
kururu)貴方のスマホをハッキングして
ウィルスを入れました。貴方の誹謗中傷は全世界で拡散され
やがて警察に目を付けられます。
S)ま、待てよ。どうせ嘘だろw
kururu)@Appel&s…分かりますよね?
S)!
S)テメェ…………
kururu)今消しても手遅れですよ。
はいはい終わり。ザマァ見ろ。
S)あ、あ…
コメント
4件
○すぞの所もばら撒けば社会的に完全に潰せるね!