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夢花𓂃𓂂ꕤ*.゚
💚💙〜 好きだから〜
「あべちゃん大変だ、来週30℃超えるぞ!」
世紀の大発見でもしたような顔で、翔太が教えてくれる
うん、知ってるよ
多分じゃなくて絶対に、俺はメンバーの中で1番、天気には詳しいと思うよ?笑
でも、そんなことは言わない
俺が気象予報士であるとか、そんな肩書きとかは露ほども考えてなくって、純粋に”あべちゃん”にそれを言いたくって、翔太は言いにきてるんだから
そういうピュアさが、翔太の可愛いところだから
俺が好きだから、俺に言いたいし
俺が好きだから、俺が心配だし
俺が好きだから、俺に褒めて欲しいんだろう?
そう思うと、愛しさしかない
4月に入ってから、低気圧に振り回され続けた翔太は、こまめに天気をチェックしていた
そして、何かトピックがある度に、俺に教えてくれるのだ
もちろん俺の方も、先に気付いたことがあれば、逐一教えてあげていた
気圧が安定してきたこの頃は、辛そうな姿が減って、安堵していたところだ
「え〜!ほんとに〜?もうすっかり夏が目の前だねぇ〜」
「そうだぞ、うかうかしてたら暑さにやられるぞ。日焼けもしちゃうし」
「そうだねぇ〜、翔太が教えてくれて助かったよ」
「おう、感謝しろよ」
俺の役に立てたと、心底嬉しそうに頬を緩ませる
(あー、可愛い)
「ありがとね、翔太」
「んわっ、ふふふ」
腕を引いて腰を抱き寄せて、背中に腕を回して頭を撫でると、満足気な声が聞こえる
きゅるんとした目が、期待を滲ませて見上げてくる
おでこにキスを落とすと、嬉しさと物足りなさがない混ぜになった顔をする
(ほんと、わかりやすい)
少し背伸びをしたのか、翔太の顔がほんの少し近くなる
「ふふふ、わかってるよ」
「なに……んぅ…ふふ」
1年中ほんのりと色付く春色に、愛しさを重ねれば、また顔が綻んで、俺の背中にも翔太の細腕が回る
翔太は既に、1回と言わず、俺がいる時の朝の番組に来てくれているけど、今年もその可愛く喜ぶ様が、隣で見れたらいいなと思う
コメント
8件
うん。可愛い😊

この話超可愛かったー!💚💙