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side💛
汗が滴り、床に落ちる音がレッスン室に響く。
💛「……もう一回!」
俺は息を整えながら声を張った。
Snow Man結成から数年。俺たちはデビューを目指し、ひたすらレッスンに明け暮れる日々を送っていた。
💙「くそっ……!」
翔太が床に手をついて、悔しそうに息を吐く。
🩷「翔太、大丈夫?」
佐久間が心配そうに覗き込むが、翔太は首を振った。
💙「大丈夫だよ。もっと揃えないと……」
💛「……そうだな」
俺は頷き、もう一度カウントを取る。
この頃の俺たちは、バックダンサーの仕事がメインだった。
表に立つのは先輩たち。
俺たちはその影で必死に踊るしかなかった。
💚「なぁ……本当に、このままでいいのかな?」
不意に阿部が呟く。
💚「デビューの話なんて、一向に来ない。俺たち、どこまで続ければいいんだろう?」
❤️「……阿部」
舘さんが優しく声をかけるが、阿部は首を横に振った。
💚「いや、わかってる。やるしかないって。でもさ……」
苦しそうな顔。
俺たち全員、同じことを思っていた。
💛「それでも、やるしかないんだよ」
俺は強く言った。
💛「踊れ、何も考えずに」
音楽が再び流れる。
俺たちは、歯を食いしばりながら踊り続けた。