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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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side💙




🤎「……合格者は、なしとします」




静まり返った会場に、その言葉が響いた。




俺たちは、何度目かのオーディションに挑戦していた。




デビューのチャンスを掴むために、どんな小さな可能性にも食らいついてきた。




でも、今回も結果は変わらなかった。




💙「また……ダメか」




俺は唇を噛んだ。




隣であべちゃんが小さく息を吐く。




照は何も言わずに前を見つめたままだった。




☃️「お疲れさまでした」




形式的な挨拶をして会場を後にする。




出口に向かう途中、先に審査を終えた別のグループが笑い合っているのが見えた。




🩷「俺たちのほうが踊れてたよな?」




佐久間がぽつりと呟く。




❤️「うん、そう思う」




涼太が静かに同意する。




俺たちのダンスは、決して劣ってはいなかったはずだ。




でも、結果はついてこない。




💙「なぁ、なんでなんだろうな」




俺は思わず口に出していた。




💙「踊りだって、歌だって、俺たち負けてないのに……どうして選ばれないんだよ」




思わず拳を握る。




悔しさがこみ上げて、どうしようもなかった。




💛「……それが現実なんだよ」




照が低い声で言った。




💛「俺たちは、まだ何かが足りないんだ」




💙「何かって……何が足りないんだよ」




💛「それを探すんだろ」




照は俺の肩を軽く叩いた。




💛「今は負けても、いつか勝てばいい。悔しいなら、もっと強くなればいい」




俺たちは黙って頷いた。




その夜、レッスン室に戻ると、俺たちはまた踊り始めた。




何が足りないのか、それを探すために。

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