テラーノベル
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「……言葉と行動が矛盾してますよ? 僕、また離れられなくなっちゃう」
俺がゆうたさんの肩に触れると、彼は身体をくねらせてクスクスと笑う。
だって、仕方ないだろ。こんなに愛おしい存在が隣にいるんだ。触れないでいる方が無理ってやつだ。
「……ほんと、今日はダメ。俺、もう限界。ゆうたさんも、おやすみなさい」
口ではそう言いながら、俺の指先は無意識に、彼の髪や肌の熱を確かめるように動いていた。
あー、可愛い。
その反応を見ているだけで、俺の中の愛おしさがまた膨れ上がっていく。
幸福と眠気が混ざり合って、脳内がふわふわと白く染まっていく。まるで天国にいるみたいだ。
「……このまま、寝れそう」
「……僕もです。明日、またたくさん甘えさせてくださいね」
「……うん、おやすみなさい」
ゆうたさんの微かな声が届くか届かないかのうちに、意識はすとんと深い眠りへ落ちていった。
♢♢♢
「んっ、……ゆうたさん?」
翌朝、カーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。
まだ5時か。浴室から、はっきりとシャワーの音が聞こえてくる。
俺は跳ね起きると、吸い寄せられるように浴室へ向かった。
「ゆうたさーん、俺も入っていいですか?」
「わっ、いつきさん! ごめんなさい、起こしちゃいましたか?」
扉を開けると、頭に泡をたくさん乗せたゆうたさんが、驚いたようにこちらを見ていた。
……可愛すぎだろ。もはや天使にしか見えない。
「俺も入ります。薄着で寝たから、ちょっと体が冷えてて」
「あ、どうぞ。僕、あと流したら終わりますから」
「そんな勿体ないこと言わないでくださいよ。あと一時間もあるんだから」
俺は彼の背後に回り込み、シャワーを奪い取った。
「俺が洗ってあげます。俺、頭洗うのめちゃくちゃうまいんですよ」
美容室のシャンプーが心地良すぎて、自分でやり方を研究し尽くした凝り性の特技。まさかこんなところで発揮できるとは思わなかった。
「うわ、ほんとだ……気持ちいい……」
ゆうたさんはうっとりと目を閉じ、俺にされるがままになっている。
その姿はまるで、飼い主に甘える子犬のようだ。
丁寧にシャワーで流してやり、タオルで顔を拭いてあげる。
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