テラーノベル
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司会者「次は歌部門になります。空前絶後エキセントリシティ学園通信制のナタリー・ウォーカー・ガラナキさんによる『S』の『TO YOU』です。是非お聞きください!!」
ステージ席にて
環「ガラナキかぁ…俺が小中学校の時に確かフリースクールが一緒だったな。俺より2歳年下で、しっかり者な感じだったよな。俺がここへ移住するきっかけの一つにもなったから」
司会者「次は武野トシ(むのトシ)によるニュージーランドの先住民マオリ族の伝統舞踊『ハカ』です。是非ご覧下さい!!」
トシという男子生徒の心の声「おいどん、知的発達症があって空前絶後エキセントリシティ学園…特別支援学校高等部3年生として通ってるでごわす…よし」
トシ「行くでごわす!!」
メンバー「うっす!!!!」と雄叫びを上げた。
床が抜けるかと思うほど、162cmの体全身で足を踏み鳴らし、自分の胸や太ももを叩く音が、まるで太鼓のように体育館に響き渡っていた。
トシの心の声「踊っているんじゃない。おいどんは、今、太陽を引っ張り出してるんでごわす」手のひらが真っ赤に腫れるほど自分を叩く。その痛みが、トシをさらに熱くさせた。
メンバーは障がいの有無、国籍、人種、性別、背景問わず踊りたいメンバーだけ雄叫びを上げて盛り上がったパフォーマンスになっていた。会場は熱狂していた。
トシにとっては将来スタントマンになるべく、死生観について向き合いつつ、神様に祈りを捧げるように己を鼓舞して踊り出すのだった。
司会者「次はチャン・リーアン(荘立安)さんとチャン・アンアン(荘安安)さんの姉弟デュエットによるパイワン族にルーツがある台湾人の女性歌手『A』の『THANK YOU』です。是非お聞きください。」
パイワン語と英語、閩南語、アミ語、マンダリン(中国語)が混ざり合って出てくる歌で、ゴスペルに近い雰囲気が漂っていた。
ステージ席にて
T「確かこの歌はきっと多様性を込めて歌われてる…台湾の多様性だけじゃない…世界中の多様性を込めていることがいかに伝わってくる…」
ムラクモ「ごもっともですよ、Tさん。」
環「次は俺の番かよ、順番早ぇな本当に」
クロブ「頑張ってくだせぇよ、環先輩」
ケイドとみりみ「楽しみですよ。」
アシュラ「楽しみにしてますから。」
Tとムラクモ「応援していますよ」
環「わかってるよ、お前ら」
ナヨミと影(シャドー)「人前で恥ずかしがらずに歌えてるな。少し成長してきたかな、アンアンは」
コメント
3件
読了しました📖 歌部門、エピソードごとにキャラの背景がじんわり滲んでて、良い緊張感と温かさが混ざってる回でした。トシくんの「太陽を引っ張り出してる」って感覚、めちゃくちゃ刺さりました…。自分を叩く痛みさえ熱に変える表現、胸が熱くなる。 環くんの出番も次なんだね、続きすごく気になります🌙 黒屋ムラサキさんの作品、いつも"個"の尊さをそっと見せてくれるところが本当に好きです。