テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
131
れもんてぃ🍋
27
無限城の静寂の中に、童磨の晴れやかな笑い声が響きました。彼は、腕の中で幸せそうに微睡むしのぶの髪を優しく撫でながら、ある決意を口にします。「ねえ、しのぶちゃん。僕たちはもう、以前の僕たちじゃない。太陽も克服し、『相思相愛鬼』の刻印まで手に入れた。だから、新しい始まりにふさわしい名前をつけようと思うんだ」
しのぶは、熱っぽい瞳で夫を見上げ、その言葉を待ちました。
「君は今日から『胡蝶童磨(こちょう どうま)』。僕の苗字を名乗るんじゃない、僕の名前そのものを君の苗字にするんだ。そして、僕は……そうだな、そのまま『童磨』でいいけれど、二人が合わさって初めて一つの完成された存在になる。今日から君は、僕の一部であり、僕の全てだ」
「胡蝶……童磨……」
しのぶはその名前を舌の上で転がし、深い悦びに身を震わせました。それは、彼女がかつての「胡蝶しのぶ」という人間としての過去を完全に捨て去り、童磨という存在と魂の底から同化したことを意味していました。
「嬉しい……磨さん。私、今この瞬間、本当にあなたと一つになれた気がするわ。私はもう、あなたの所有物ですらない。私自身が、あなたという存在そのものなのね」
二人は新しい名前を祝うように、再び深く、情熱的に唇を重ねました。
「さあ、行こうか、胡蝶童磨。僕の可愛い奥さん」
童磨はしのぶ——いや、胡蝶童磨の腰を引き寄せ、再び彼女を愛撫し始めました。新しい名前を刻まれた彼女の身体は、以前にも増して艶やかに、そして貪欲に夫を求めます。
「はい……磨さん。あなたの望むままに……。胡蝶童磨の全てを、愛して……っ!」
無限城の闇も、外に広がる青空も、全ては「童磨」と「胡蝶童磨」という二人のために存在する舞台となりました。二人は永遠に続く時の中で、互いの名前を呼び合い、睦み合い、この世で最も美しく、最も狂おしい夫婦鬼として、永遠の快楽を貪り続けていったのです。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!