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ハクが咲綾の家に泊まった翌日。
ハクの姿は自分の家に戻っていた。
そこで、母のリィムに昨夜のことを説明していた。
「じゃあ、その子の家に住まわせてもらうってこと?」
リィムは手元の薬を混ぜながら、ハクの話を聞いていた。
「あっ・・・!許可とるの忘れた。」
「もう、そういうとこ抜けてるんだから」
リィムはため息を一つつくと、自分の部屋に戻り、紙を一枚取り出してハクに渡した。
「これをその家の人に渡してきて」
「う、うん」
ハクは紙を持って自分の部屋からバッグとライトを持ち出し、再び窓から外へでた。
藤乃に紙を渡すとまぁ、と笑った。
ハクが紙を見せてもらうと、細くガタガタした字で
『うちの娘をよろしくお願いします。娘さんにもお手数かけます。』
と書いていた。
(ったく、母さんたらほんとシャイなんだから)
ハクは母の手紙に呆れつつ、藤乃と咲綾に改めてお願いとお礼をした。
二人の返事は良好だった。
その日の夜には、ハク用の高校の制服が届いていた。